100万回の愛してる、【佐野真一郎】

切愛.17 ページ17

万次郎「お、ワカ……と誰」
エマ「ワカくんの彼女！？」

ワカくんについて家に上がらせてもらうと
写真で見た子がいた

今牛「残念、俺のいとこ。あとシンちゃんの好きな人」
貴「え、ワカくん｣

エマ「真兄の好きな人！？」
キャーっ！って可愛らしくはしゃぐ女の子

中学生くらい、ってことは…
私と一回りくらい違うよね

貴「ワカくんそんな事言わなくてよかったのに…｣
今牛「いいじゃん。面白いし」

楽しそうに笑うワカくん
万次郎「真一郎また振られてんの？」

今牛「ウン。Aちゃんに3回も振られてんの」
貴「ワカくん…｣

言わなくていいことばっかり言う…
真一郎「悪ぃ待たせた！何盛り上がってんの？」

エマ「真兄がフラれた話！」
真一郎「なっ…！ワカさん！？」

別にいつもの事だろ、って笑う男の子
エマ「初めまして！佐野エマです！」

万次郎「俺、万次郎」
貴「AAです。よろしくね｣

2人とも可愛い
万次郎「なぁ、それ何？甘い匂いする」

貴「あっ、真一郎くんパーカーありがとう。お礼にお菓子作ってきたから…よかったらどうぞ｣

鼻が利くんだなぁ
焼きたてってわけじゃないし香りは薄いはずなのに

真一郎「え！マジ！？うわ、すっげー嬉しい！」
途端に顔を綻ばせる

…2人と歳が変わらないように見える
なんて言ったら失礼かな

真一郎「開けていい！？」
貴「うん、お口に合うかわかりませんが…｣

気に入ってくれるといいけど…
真一郎「…マカロン？」

エマ「えー！凄い！美味しそう！」
万次郎「色ついたどら焼みてぇ」

3人で箱を覗き込む姿が可愛らしくて笑ってしまう
今牛「なんか最近流行ってるよな」

貴「そうなの。去年くらいから注目浴びてて｣
日本に伝わったのは私が生まれるより前だけど

最近になって流行り始めたんだよね
見た目が可愛くてお気に入り

ケーキに乗せたいってお客様もいるくらい
喜んでくれてよかった…

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