100万回の愛してる、【佐野真一郎】

切愛.12 ページ12

今牛「シンちゃんやるネ」
真一郎「え？なにが？」

ザリの点検の途中にワカが突然言う
俺なんかやったっけ

今牛「Aちゃんにまた告ったんでしょ。久しぶりに腹抱えて笑ったワ」

真一郎「笑うなって…Aちゃん引いてた？」
そう言いながらワカの方を向くと

楽しそうに笑いながら首を振っていた
今牛「引いてはなかったよ」

真一郎「そっか、ならよかった」
今牛「困惑はしてたけど」

真一郎「デスヨネ…」
そりゃあビビるわな…

俺も同じ人に2回も告られたらビビるし
…まぁ、そんなこと起きないんですけどねｯ！

今牛「シンちゃんが2回も同じ人に告るとか初じゃん」
真一郎「そうだな…」

今までは振られても次行くぞ、って感じだったし
いつまでもウジウジしてらんねぇ！

前向けっ！って思ってたけど
真一郎「Aちゃん、、がいいな…みてぇな、？」

次を探す気にもならないし
振られても前向いてまた言ってやろう、って決めてる

今牛「フーン…いいじゃん。青春してんね」
真一郎「おっそい青春だなぁ」

そういうのって中高生に使う言葉だろ
もう25だぜ？俺

真一郎「またAちゃんのこと教えてくれよ」
今牛「お礼はザリの無料点検でいいよ」

真一郎「…ハイ」
できるなら自分で聞きてぇけど

あんまガツガツ聞きすぎんのもなぁ、とか思うし
…告白しといて言うセリフじゃねぇけど

スマートな男でいてぇわけよ
Aちゃん大人っぽいし

年上のものすんごいイケメンと付き合ってた過去だって
あるかもしんねぇだろ！？

そんな奴と比べられたら終わりじゃん
真一郎「スマートな英国紳士とか目指すわ」

今牛「まずほっぺに付いたオイル落とそっか」
……ぜってぇ無理だ、英国紳士なれねぇ

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