100万回の愛してる、【佐野真一郎】

切愛.8 ページ8

今牛「へぇ、デートの約束したんだ」
真一郎「でーと……」

そうか、これってデートなのか
やべぇじゃん

緊張しまくりだし
どこ行きゃいいかも決まんねぇ

真一郎「どうしやいい？何したらいいんだよ…Aさんの好きなものとか…」

ただでさえ一発目に失敗してんだから
せめて2回目は成功させたい…

今牛「はぁ…ホント最弱王だね。Aちゃんも楽しみにしてたし今回だけ教えてあげるよ」

真一郎「マジ！？ホント助かる…ん？Aさんも楽しみにしてるって言った？」

言ったよな！？
え、Aさん楽しみにしてくれてんの！？

今牛「まずバイクはなしね。2回目でゼロ距離は流石にやばいから。初デートなんだし場所は無難に映画とかがいいと思うけど」

真一郎「ワカとAさんこないだ映画行ってたけどそれはいいのかよ？映画観たあとは何すんの？」

ついこの間だよな
2人でラブラブしてたろ、クッソ…

今牛「Aちゃん映画好きだから平気。1人で仕事帰りとか行くし。観たあとは映画の話できるから話題なくて困ることはないだろうから適当にカフェとか」

真一郎「かふぇ」
…エマに良さそうなカフェ聞くか探すかしてもらおう

俺が選ぶよりセンスあるだろ
そういうのは任せた方がいいよな、うん

今牛「Aちゃん甘いもん大好きだよ。まぁ、多分職業病なんだろうけどめっちゃレポし始めるから引かないであげてね」

真一郎「Aさん仕事なにしてんの？」
職業病で食レポって何

もしかして有名な芸能人だったりする！？
え？俺デート出来なくね？

今牛「パティシエ、しかも超エリートだから。シンちゃんよりよっぽど稼いでるよ。年収1000万とか」

真一郎「はぁ！？そんな人と俺デートすんの！？」
パティシエって年収高いイメージねぇのに

そんな高給取りってことは
相当優秀なんだろう

真一郎「え、そこら辺のカフェ連れてっていいわけ？自分で作ったの食う方がよくね？」

今牛「いや、普通に喜んで食べるからいいと思うよ」
そう、なのか…？

訳わかんねぇけど
映画行ってカフェいくって感じでいいのか…？

切愛.9→←切愛.7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す