“光”＿＿9色の雪だるまの短編集 Third (ページ6)

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mm side

なんでオフの日にまで、しかも早朝に呼び出されなきゃいけないんだよ、

なんて悪態つけるのも心の中だけ。

実際にあの2人を目の前にすると言うことを聞くしか出来ない、

あんなにメンバーのこと守るとか言ったくせに、情けなさすぎるっしょ、俺

今日はあの2人のうちの1人が6時からの生番組に入らなきゃいけないから4時に来いっていうメールが来てた

前の仕事の終わり時間の都合で、それを確認できたのは日付が変わってからだいぶ過ぎたころだった

今撮影してるところから家までは1時間ちょいあれば着くと思うけど、家から呼び出されてるところまでは30分

家帰ってすぐに出なきゃいけない時間になっちゃうからバレるかも、

だったら帰らない方がいいよね、

「目黒お疲れ。明日オフだし今日はもう家まで送るか？」

「お疲れ様です。
ちょっと用事あるんで○○駅まで送っていただいてもいいですか？」

「いいけど、、この時間コンビニくらいしか空いてないぞ？」

マネージャーさんにも不審に思われてると思うけど、時間に遅れるよりはマシ、

そのまま○○駅まで送って貰って、近くの適当なファミレスに入った

「はぁ、、なにしてんだろ」

あの2人に目をつけられてから、俺の生活は完全にあの2人中心になっていった

あの人のために朝早く起きて、夜遅くまで耐えて、

こんなにしんどい思いしてさ

俺の身体の表面は、もうしばらくは露出出来ないなってくらい傷で埋め尽くされてる

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『初めはストレス溜まってたからやってたけどさ、そろそろお前の姿見るだけでストレス溜まるし吐き気するんだわ。』

『もう他のメンバーにも飽きたし、お前も反応薄くなってきてるしつまんねえんだよ』

『けど、俺いなくなったら、らう、』

『当たりめーだろ、逃げられるとでも思ってんのかよwww』

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逃げる道なんて、どこにも無い