“光”＿＿9色の雪だるまの短編集 Third (ページ14)

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事務所に相談した後、あの件に関わったスタッフ全員が懲戒解雇となり警察沙汰にもなり、裁判で接近禁止命令が出た

本人たちが動画を消さずにずっと残しておいたことが一番の証拠になったんだけど。

普段から使うスタジオの、顔なじみのスタッフさんにそういうことをされるなんてそりゃ誰も思ってないし警戒心もほとんどなかった。

だからこそ裏切られるのはダメージが大きすぎた。

めめはお仕事に行くどころか、家から出ることすら出来なくなった

ご飯も食べられないし、ベットから出れずに1日が終わることも多かった。

「めめー？おはよ。カーテン開けるよ〜」

1人が怖いっていうめめの希望で、全員で和室に布団を敷いて寝ることが多くなって

その分、寝坊助な俺とかふっかとかが公開処刑されることも増えて俺としては、、なところもあるけど、笑

朝から元気な佐久間とかが俺らを豪快に起こして、それを見てめめが笑ってくれる、なんてこともあって、

少しずつでも元に戻ってくるめめの表情に安心する一方、

「ﾋｯ、、っ、はっ、ごめんなさ、っ、ｯ、」

「めめ？大丈夫だよ。もう怖いのないよ(撫」

「ふっ、ごめなさ、っ、ひゅっ、けほっ、(涙」

夜に急に思い出して泣き出しちゃうこともある。

けど、

「めめおいで？ぎゅーしよ！」

「っらう、らう、…っ、(涙」

「もう怖いの何にもないからね(撫」

「ぅ…ｯｸﾞｽらぁ、うッ…っ、ぅ、…ｯｯ(涙」

ラウールを中心にみんなで安心させられるように代わる代わる抱きしめる

いつもそれで落ち着いてくれるから、最後まで気づくことが出来なかったのに俺らを拒絶することがないことに安心するけど、心がチクッと痛んだりもする

先はまだまだ長くなると思うけど、

絶対に俺らは見捨てたりしない。

だから一緒に、ちょっとずつ

ゆっくり、ゆっくりでいいから、

怖くなったら立ち止まってもいいから、

前に進んでいこう＿＿＿＿＿。

fin.