“光”＿＿9色の雪だるまの短編集 Second

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kj side




「…」





無言で抱きつかれて早5分。



そろそろ足痛いんやけど、、笑





「めめ？どしたんよ？しんどくなってもーたん？」




こういう時に焦らんのも、関西の時にお兄ちゃんしててお陰なんかな？笑




「…っ、こ、じ、ぃっ…っ、」


「ちょ、お顔真っ赤やん！熱あるんとちゃう？」



むくっと顔だけ見せてくれたんやけど、
たったの5分で目も顔も真っ赤っかに腫れあがっとる


もしかしたら熱あるのかもーって軽い気持ちでカバンに入れてる体温計をめめの脇に挟もうとしたら、、



「…ゃっ、！」


「体温計嫌なん？痛くないで？」


「やっ、」


「分かった分かった、嫌やんな？ごめんな」




イヤイヤ期の赤ちゃんかってくらい嫌がるから、仕方なく諦めて胸にすっぽり収まっためめの頭を撫でる




「めめー、しんどないか？ソファーで寝た方が楽やと思うで？」


「…ん、ねる」




ここは素直なんやな？笑


近くに置いてあったブランケットを寝転がっためめの上にかけて、水でも買ってこようかと立ち上がったら



「やだ…おいてかないで、っ、…っ、けほっ、」



なんて泣いてまうから置いていかれへんわ。笑



「わかった、離れんから楽な体制になり？」


「…ゃ」


「え？」


「…や！こーじ、ぃ…っ、」


「あぁ、え、ちょ、泣かんよ？余計しんどなってまうで？」



何をするにも嫌だ嫌だ

多分やけど、何をするにも嫌すぎて訳分からんくなってるんやろうな



「こーじずっとここおるから。めめはどうしたい？」


「…」




そんなに悩む？ってくらい悩んだ後、導き出した答えが…



















「抱っこ」

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