雪男と恵比寿くん。【黒】

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「はい、口呼吸して」


岩本先生より何倍も冷たい声でそんなこと言われたって、怖くて力が入るばかり。

なんとか力を抜こうとしたけど、俺の身体は強ばったまま。


「目黒くん、こんなんじゃ終わらないよ」


先生をちらっと見たらさっきより眉間にシワがよってて、、

あ、怒ってる

直感的にそう思った



強ばる身体の力をなんとか抜いて、ようやく先生が手袋をした


「いつも通りだから、指入れるよ」


「いっ…、！っ、ふぅーっ、…ったい、！」



まず慣らす為に指を入れるんだけど、岩本先生より潤滑剤が少ないのか、すごく痛く感じる

でも先生は止めてくれないし…





「…はい、次薬入れるね。」



無機質なチューブが入ってきて、そのまま液体が流れ込んでくる



「…っ、はぁっ…、けほっ、、ｸﾞｽｯ、」


「…はい、じゃあ3分我慢しててね」






いつもと違う冷たい雰囲気に、泣きたいけど泣けなくて、

助けを求めたいけど求められなくて、、


ただただ懸命に出そうな感じを我慢していた

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