雪男と恵比寿くん。【黒】

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外来は17時で終わり。



それまでに来るかなって思ったけど、目黒は来なかった



途中で倒れてたりしたらどうしよう、って焦ること15分。

受付の看護師さんが目黒を連れてきた



「そこのソファーでずっと座られてたので診察券確認したら岩本先生が担当医だと書いてあったので連れてきたんですけど…」


「よかった、ありがとうございます」



高校生にしては中々身長も高い上にフラフラしてるから、支えてる看護師さんにお礼を言ってベッドに座らせる



「…せんせ、ごめんなさい、」


「大丈夫。先生怒ってないよ？ちょっと心配だっただけ。
先診察しちゃってもいい？」


「…ん、っ、ｸﾞｽｯ…」


「泣かないよ〜？苦しくなっちゃうからね？」



怒ってないってわかった途端、安心したのか泣き出す始末。


ふっかが抱きしめて何とか慰めたけど、色々しんどいのが合わさってグズり出しちゃった。





今ので分かったかもしれないけど、目黒は結構退行気質で甘えたさん。


見た目からは想像できないのにね。笑





「先もしもしやっちゃうね？いつものだから痛くないよ〜」


「…っ、」


「ん、偉い偉い。動かずできたね。
次お口大きくあけられる？…そうそう、上手。」



わしゃわしゃ頭を撫でてやると、嬉しかったのか目を細めて笑ってる

ほんとだったら笑顔のまま帰らせてあげたいんだけど、電話口で吐いてたしそういうわけにもいかず…




「じゃあここ寝転がろっか。」

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