雪男と恵比寿くん。【黒】

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で、次の日。

増員のこともあって色々なメディアに取り上げてもらうことが増えてた。その日もその一環の雑誌の撮影。


機械トラブルとかスタッフさんの急な欠席とかがあってバタバタしてて、トイレ休憩とかもまとまって取れなかった。

そんな状況で目黒がちょっと辛そうな顔をしてたのに気づけてなくて、そのまま撮影が進んだ。



「ふぅーっ、終わったぁ…」


進んだっていっても中々順調に行かなくて、結局2時間くらいかかってようやく開放された。

次の仕事がみんなないからこのままどっかご飯行くー？って話して、賛成〜みたいな流れになったから目黒にも意見聞こうかなってソファーに座ってる目黒を見たら、なんでかわかんないけど泣いちゃってて、



「どした？なんか辛いことあった？」



俺らの前では滅多に泣かない目黒が号泣してて、何があったってソファーの周りに大集合

背中さすったりタオル渡したりしてた時、ふと違和感に気づいた


それは俺だけじゃ無かったぽくて、照とか涼太とか、阿部ちゃんも気づいてるのかな？

濃いめの色のズボンだから目立ちにくいけど、確かにお尻ら辺がもこっとしてて、かすかにだけど匂いもする



「目黒？」


「ごめ、さい…っ、ごめんなさい…っ、ごめんなさい…っ、」


「大丈夫。みんな怒ってないよ。着替えある？」


「ぅっ、…っ、はぁっ、ひゅっ、はぁっ…っ、」


「過呼吸？タオル頂戴」


「、っはぁ、ひゅっ…っ、はぁっ、っ、」


「はい、これ」



照から受け取ったタオルを目黒の口元にあてて背中をさする

何回か波打ってるから吐いちゃうかな、ってゴミ箱を用意したけど、使う必要はなかったみたい



疲れ果てて寝ちゃった目黒を照が抱えてトイレに直行

カバンからはオムツと替えのパンツが見つかって、一応目黒に履かせとく

汗びっしょりだったから汗を拭いて、着替えが下しかなかったから上は照のトレーニングウェアを借りて。


マネージャーの車で目黒の家に向かった

人数多すぎても困るだろうから俺と照と涼太だけでね。

…まぁこのメンツだったら言わざるを得ない感じになる気がするけど。笑

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