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時空の先は、エンマ宮殿だった。オレの部屋ではなく、時空神の部屋。
「ん…?暗黒神、どうした?しばらく見なかったが」
本を読んでいた時空神は、オレに気づいて、こっちをみる。
「オレが姿を現さなかったのには理由がある。太陽神はどこだ?」
「ああ…太陽神ならそこで寝てないか?」
「ん…?」
時空神が指差した方を見ると、太陽神ががっつり寝ていた。安定した寝息をたてながら。
「こいつ…他人の部屋で寝るのかよ…」
眠る太陽神にため息をつく。
「起こすか…」
「起こしてやれ」
時空神に促される。
言われなくてもするけどな、と心の中で思いつつ、太陽神の頰に手を伸ばし、思いっきりつねる。
「いだっ!?」
大きな声とともに太陽神が身を起こした。
「くっそ……暗黒神貴様、人が気持ちよく寝ているところをつねって起こす奴がいるか…?」
「いるだろ。ここに」
指で自分を指す。
太陽神はオレにつねられた頰を片手で抑えていた。


「…そういうことか」
「何度でも転生し、死ぬ。…オレらと一緒だな」
呑気(のんき)に言っている場合じゃない。Aが産まれたからにはこれ以上死なせるわけにはいかない。だから時空神、太陽神。貴様らの力を貸してくれ…」
下を見ながら言う。2人の視線は、完全にオレに向けられている。
エンマであるオレがエンマに力を貸してほしいと頼むのは、正直言って違和感しかない。
「…仕方ないな。暗黒神の願いだ。聞いてやろう…」
「…いいのか?」
顔を2人の方に向ける。
2人は軽く頷いた。頷かれた瞬間、オレは強い決意をした。


絶対に、Aを死なせないと。

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卯月@時空神マジ尊い(プロフ) - ルナさん» 若干カゲロウデイズよりですね…。 (2018年11月18日 9時) (レス) id: b6dcafd39c (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - これってカゲロウデイズですか? (2018年11月18日 9時) (レス) id: b2df93e4b2 (このIDを非表示/違反報告)
みおな - 頑張って( ^▽^)/ きら妹です (2018年10月14日 21時) (レス) id: 7693a38d7e (このIDを非表示/違反報告)
卯月@時空神マジ尊い(プロフ) - きらさん» 新しいと言うより書き換えてしまいましたけどね…書き換えてすみませんっ!!でも頑張らせていただきます! (2018年10月14日 17時) (レス) id: b6dcafd39c (このIDを非表示/違反報告)
きら - 新しい小説キターーーーーーーーーーーーー頑張って下さい (2018年10月14日 17時) (レス) id: 7693a38d7e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:卯月@時空神マジ尊い | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年3月19日 20時

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