第八話 ページ9
『今日は話聞いてくれて嬉しかった・・・・ありがとう』
烏間「っ・・・・ああ」
その笑顔がこの世のものとは思えないくらい美しくて、一瞬言葉が詰まってしまったなんて気のせいか・・・
〜烏間side終〜
話し込んでいるうちにすっかり日は落ちてしまい、生徒はとっくの昔に帰ってしまったようだ
帰る支度を済ませ、帰路につくA
家に着く頃には月明かりだけが目印となっていた
今回の仕事をするにあたって政府から与えられた部屋は超高級とまではいかないが、それなりにいいマンションの一室だった
しかし、窓は防弾ガラス、扉は鍵だけでなくパスコードと顔認証が必要なことからvipが泊まる部屋だということは容易に想像できた
立場上金には困らない生活を送っていたAであったが、一つの仕事にかける滞在時間が極端に少ないためこんなに厳重なマンションは久しぶりだ
『長期の政府からの任務ってこんなに快適ならもっと取り入れるべきかなぁ』
独り言をつぶやきながら帰りにコンビニで買った大量の栄養ゼリー飲料を置き、送った荷物が届いているか部屋を見回る
荷物の中でも大幅な面積を占める本も律儀にも本棚に収まっていて『おぉ・・・』と思わず声を上げた
散々部屋を見回って、さっさと風呂を済ませたら夕食を取ることなく支給品のベッドに沈み込んだ
『暗殺者なんかにこんないいベッドくれるとか待遇良すぎ・・・・あぁ、このまま寝れる・・・・』
有言実行、Aは数秒もしないうちに眠りにつくのだった
昨晩は熟睡していたようで、いろいろありすぎたせいかいつも見る悪夢も見ることがなかった
時刻はHRまで後30分を切っていた
このマンションから山の上の校舎まで頑張っても40分はかかる
『二日連続で遅刻とか絶対殺される・・・!!』
昨日のきっちりしたスーツとは一転、黒のタートルネックにジーンズというラフすぎる格好をして、ゼリー飲料を2つ鷲掴み、カバンをもって駆け出した
校舎についたのは5分遅れてのことだった
『ギリギリセーフか!』
烏間「アウトだ、よほど死にたいらしいな」
イリーナ「悪いこと言わないから早く謝りなさいっ!」
『すいまっせん!!!』
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木賊 - 保険医とか俺得,,,更新頑張ってください (2017年12月5日 18時) (レス) id: 3d83174dd8 (このIDを非表示/違反報告)
亜輝(プロフ) - アニメラブさん» ありがとうございます、早くもネタ切れで申し訳ないです・・・時々見に来てやってくださいませ (2017年3月24日 22時) (レス) id: 898ffc2baa (このIDを非表示/違反報告)
アニメラブ(プロフ) - えーーー!こんなに面白いのに、更新してよ〜作者殿>< (2017年3月23日 20時) (レス) id: 9491c8ca0e (このIDを非表示/違反報告)
亜輝(プロフ) - 樹さん» コメント返信が遅れてしまい申し訳ありませんm(_ _)mできる限り頑張ります! (2017年3月11日 23時) (レス) id: 898ffc2baa (このIDを非表示/違反報告)
樹 - めっちゃ面白かったです!!!!!!頑張ってください!!!!!! (2017年1月29日 16時) (レス) id: 41f3d259b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜輝 | 作成日時:2016年11月13日 12時