Friend or Best Friend

バイトの日 ページ4

バイト初日。


着慣れない制服を着てみると

バイトするんだ！ってテンションあがる。



更衣室の扉を開けるとキッチンに繋がってて

面接の日には居なかった人がいた。


挨拶しなくちゃ。






「おはようございます。
今日からよろしくお願いしますっ」





振り向いた彼は分厚い眼鏡をかけていた。


真面目そうだし

一瞬、気難しいのかと思ったけど

口角をにゅっ、と上げて笑った。





SM「よろしくお願いします。
キム・スンミンです」



「貴方もアルバイトですか？」



SM「はい。高2です」



「わ、同じだ！」



SM「そう？じゃあチングだね」






すこし癖のある話し方だな。



なんていうか、

ふにゃふにゃしてる。。。



スンミンは俺より1ヶ月はやく入ったんだって。






SM「へぇ。あの高校行ってるんだ」



「うん。スンミンは？」



SM「俺？俺はN高だよ」



「頭良いじゃん！」



SM「別によくないよㅎㅎ
でも今の話だとAの家とこのカフェは真逆でしょ？」



「うん。
バイトのことバレたくなくて。
知り合いが店に来たら恥ずかしいじゃん」



SM「んー、そういう事ね」





本当はヒョンジンにバレないように、なんだけど。



スンミンは思ったよりフレンドリーで

話しやすくてよかった。



仲良くやっていけそう。






SM「連絡先交換しようよ」





俺のフォルダーにはヒョンジンとイエニ


あとは親くらいしか入ってない。




ヒョンジンに

誰とでも連絡を交換するなって言われたからだ。




それに俺は部活もしてないし

正直ヒョンジンとイエニくらいしか連絡を取り合ってない。





SM「A？」



「あっ、ごめん。
うん。連絡先ね、交換しよう！」







こんな些細なことで緊張してしまうなんて。


ヒョンジンもだけど

俺ももっと周りと接点を持たなくちゃ。



追加された『キム・スンミン』の文字。



名前がヒョンジンにバレないように

犬の絵文字に変更しておこう。

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