Friend or Best Friend

気まずい遊園地 ページ26

何なんだろう、この状況は。


スンミンとヒョンジンがいつの間にか

俺の知らない所で会ったらしく

何故かイエニもセットでついてきて

4人で遊ぶことになった。


ヒョンジンと俺は絶賛ケンカ中だし

スンミンとイエニは初対面。


遊園地に来て

こんなに気まずい顔をしているのは俺達だけだ。



「さて、何乗る？
スンミンって絶叫乗れる人？」


SM「全然大丈夫だよ」


「じゃあジェットコースターにでも乗るか」


HJ「いきなりアレに乗るの？」


SM「なに、怖いの？
怖いなら俺とAでいくけど」


HJ「の、乗れるし！」



ヒョンジンの考えてる事が

こんなに分からなかった事はない。


いきなり

「イエニと遊園地に行くから一緒に行こう。
スンミンも誘え」

って言うんだもん。


3人なら分かるけど、スンミンも？

ってなるじゃん普通に。



ジェットコースターから下に落ちる時も

何で今俺はこのメンバーで

ジェットコースターに乗ってるんだろう？

って不思議に思って叫ぶのを忘れてたくらいだ。




IN「ヒョンジニヒョン、死んでない？」


HJ「ひとつも怖くなかったし！」


SM「その割には叫んでたでしょ」


HJ「それは遊園地の醍醐味ってやつで
怖くて叫んだわけじゃない！」



スンミンは大人しく見えて怖いもの知らずで

次はアレに乗ろう、って言って

指差したのはバイキングだった。



SM「A、疲れた？
大丈夫？」


「うん、俺は大丈夫だけど
お腹すいたし休憩したいな」


HJ「はぁ…しんど、」


IN「売店はあっちだよね？
混んできたし、席取った方がいいかも」


SM「A座ってなよ。
嫌いなものはある？」


「ないよ」


SM「じゃあ適当に買ってくるね。
待ってて」


HJ「お、俺も行く」




スンミンの後を追いかけて行ったヒョンジン。


もしかしてヒョンジンは案外

スンミンと仲良くなりたかったりするのかな？



IN「ヒョンジニヒョンを慰めるのも
楽じゃないんだけど」


「でもそのポジションが美味しいでしょ」


IN「……いつから知ってるの？」


「いつだろうねㅎㅎ」


IN「ヒョンジニヒョンが
Aヒョンを好きって言ったら？」


「はは、好きじゃないよ」



人混みの向こうから

4人分のコーラを持ったヒョンジンと

ハンバーガーの袋を抱えたスンミンが

微妙な距離感で歩いてくる。


俺を見つけて微笑むスンミンを

横目でチラチラ見てるヒョンジンに


俺とイエナは可笑しくて笑ってしまった。

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