Friend or Best Friend

2 ページ21

SM




待ち合わせ場所にいたAに


俺の私服は気に入ってもらえるのか。




少し恥ずかしくて

なんか緊張する。





SM「おまたせ」



「おはよ。
スンミナ…私服そんな感じなんだ」



SM「変？」



「ううん。
思ってたよりカジュアルなんだなって。
でも、似合ってるよ」



SM「よかった。
実はクアンクの意味が分からなくて」



「オシャレだと思うよ」







Aは淡いブルーのオーバーシャツを着てて


サラッと着てきました、って感じなのに


なんだか小慣れてる感じもする。



なるほど。

これがクアンクってやつか。



とにかく

Aに服装を褒められてよかった。






「行きたいお店があるんだけど、いい？」



SM「いいよ。行こ」







Aは服でも見に行くのかと思ったら


着いたのはスポーツブランドのお店。





お店の奥の壁には


野球選手のサインと一緒に


選手が履いてる靴とか


選手が愛用してるグローブと同じものが売られてた。







SM「あ！ロッテの選手のサインだ！
サイングローブまで！」




「スンミン、野球好きでしょ。
期間限定で展示してるって聞いたから見せたくて」



SM「何で俺が野球好きって知ってるの？」



「ん？だってスンミンの部屋に
野球ボールがあったから」








Aは多分、野球に興味はない。




それなのに俺が喜ぶと思って


ここに連れてきてくれたのが嬉しかった。






Aをどんどん好きになる。


この気持ちを止める気もない。







「写真撮ってあげるよ。
そこに立ってみて」



SM「一緒に撮ろう。
すみません、写真撮ってもらえますか？」







店員さんに頼んでツーショットを撮ってもらった。





別にサインと写真が撮りたかったわけじゃなくて

初デート記念に、ね。

3→←デートなの？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す