Friend or Best Friend

。 ページ18

HJ side




イエニに相談して


あれから色々と考えてみた。





俺は昔からAが大好きで


他の誰にも取られたくないから付きまとってた。




中学生の頃

Aを好きだっていう女の子がいることを

偶然知ってしまった事がある。



・


・





『私、やっぱり告白しようかな』



『告白しなよ！
もしかして上手くいくかもよ』



『そうかな？そうだといいけど…』



『可愛いから、きっと大丈夫よ！』



『放課後に呼び出してみる！』








だから俺はAにワザと


「放課後にカラオケ行こう」って言った。




Aのことを好きな女の子が


Aと一緒の時間を作らないように邪魔したんだ。





今考えてみると、そこまでしなくても


Aはその子をフッたかもしれない。




それでも告白されて


もし付き合ってしまったら俺は


Aと一緒にいられないと思った。









“ヒョンはAヒョンを好きなの？”








イエニに言われた質問には



そんなわけないじゃん。


俺達、男同士だし

性別を抜きにしても俺達は友達だ。





すぐにそう思ったけど…違うのかな。





Aのこと好きだから


こんなに執着してるのかな。







HJ「はぁ…それもなんか違う気がするし…
だぁぁぁっ！もう！！」





自分の気持ちが何なのか。




Aに対する執着心は何処からくるのか。




それが分からなくてモヤモヤする。








IN「ヒョンジニヒョンみっけ。
サボり？ヤンキーだねㅎㅎ」





体操服を着たイエニが


笑って俺を指差した。






HJ「体育？」



IN「うん。
でもヒョンが見えて抜け出してきた」



HJ「お前もヤンキーじゃん」



IN「Aヒョンのこと？」








イエニは全部お見通し。




「また何か奢ってくれるなら話を聞く」だなんて


一丁前に生意気なことを言ってきたけど


結局、ジュースを買う約束をしてしまった。

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