検索窓
今日:108 hit、昨日:184 hit、合計:157,417 hit

🥟side ページ40

俺が見た時にはもう遅かった。



シャワールームに座り込むAの手に握られたハサミ。



床に散らばる少し傷んだ髪の毛。









HJ「え……なに、やってんの…」








病んでしまったのかと思って


心臓がバクバク音を立ててる。




小さな子供みたいにペタ、と座るAが


あまりに純粋そうな目で俺を見上げた。







「何って、美容師さんごっこ」






本気で気が狂ったのかと思った。




Aは普段から突拍子もない事をするし


奇行には慣れたと思ってたけど…






HJ「自分で切ったの!?」



「痛んでたし、伸びたから切ってみた」



HJ「いや…会社に怒られると思うけど?
明日美容室行きなよ」



「うん。怒られるだろうねㅋㅋㅋ」






そう言いながら襟足の毛を掴んだから


思わず「やめろ」って言って止めた。







「楽しくて切りすぎたかな?」



HJ「こんなの自傷行為だ」



「病んでねーしㅋㅋㅋ
自分で髪を切ってみたかったのー」



HJ「明日の朝、皆んなにバレたら大変なことになるよ。
いや、マジこの横の毛とか切りすぎだって」



「ははは〜
明日、ホンモノの美容師さんが大丈夫にしてくれるさ〜」






Aは本気で変なヤツだ。


やってみたいからって本当にやるか?





Aは好奇心にどうしても勝てないらしい。
 



次の日、昼近くに起きたら

Aがサイドを刈り上げて銀髪になってた。





HJ「美容室行ったんだ」



「うん。いい感じだよね」



HJ「会社は何て?怒られなかった?」



「え?報告してないよ」








マジで怒られるってバカ。



案の定、次の日会社の人にめちゃくちゃ怒られてたけど


Aは悪びれず




「新しいビジュアルを開拓しないと
ファンが飽きて話題性にかけるでしょう?」


「これは自己プロデュースですっ!」




とか、それらしい事を言ってた。


確かにスッキリした髪型は

Aに似合ってて、新鮮な感じがする。



切った髪の毛をティッシュに包んで
 

「ちょっと早いけど誕生日プレゼント」


とか言って渡してきたのはムカついたけどね。

🐰side→←you side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (177 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
607人がお気に入り
設定タグ:straykids , スキズ , 男主人公
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぽん(プロフ) - yuyuさん» へへ(#^.^#)照 コメリクありがとうございました!! (8月24日 5時) (レス) @page37 id: 029c3dcc20 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - 最新話最高です!!主人公くんを取り合うメンバー可愛すぎです🫣♡ (8月23日 21時) (レス) @page37 id: 8b3df8aa3c (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - yuyuさん» yuyuさんありがとうございます!リクエスト助かりますㅎㅎ (8月22日 6時) (レス) id: 029c3dcc20 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - こちらの作品大好きです〜!良ければステイblogのようなファン目線での彼らの様子ももっと見たいです🫶🏼 (8月21日 18時) (レス) id: 8b3df8aa3c (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - sakkuri3399さん» 入野氏は主人公君に甘々なのです(^.^)ニタァ… (7月23日 6時) (レス) @page13 id: 2e38f7fa0e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぽん | 作成日時:2023年7月14日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。