일상2

HN side🎄 ページ34

12月になると

昔買った小さなツリーをAが律儀に毎年出してきて

いつの間にか飾り付けされてる。




「〜♪〜♪」



パジャマにカーディガンを着たAが

今年もツリーを引っ張り出してきたみたい。


てゆうかそのカーディガン…

ヒョンジンが着てたやつじゃなかったっけ？




HN「見覚えのあるカーディガンだな」


「もう着ないって言うからもらった」




なるほど。

背格好が似てる2人だから同じ服を着れるんだな。





HN「今年もツリー出したんだ」


「うん」


HN「俺もやっていい？」


「いいよ。新しい飾り買ったんだ。
どう？綺麗でしょ」



楽しそうに飾り付けするから俺まで嬉しくなる。


ささやかな日常の幸せ、みたいな感じ？




HN「そうだ。
誕生日なにほしい？」


「なんにも要らないよ」


HN「いやいや。
お前は俺の誕生日にブランドのビーニー買ってくれたじゃん」





Aは俺やヒョンジンみたいに服を頻繁に買わないし


ジョンイナやスンミンみたいに靴をやたら買わない。


本当に気に入った厳選したものだけ。


だから簡単に欲しいものが思い浮かばないみたい。




「俺の誕生日24日じゃん」


HN「イブだよね」


「本当は違うかもしれないんだぜ」


HN「どういうこと？」


「俺が赤ちゃんの頃、こっそり施設に置いていかれたから。
だいたい24日に産まれたんだろうって事らしいよ」


HN「そうなの！？」


「まあでも、イブってなんかロマンチックじゃない？」





Aがここに居て俺とこうして過ごしてるのって

ほんとにほんとに奇跡みたいだ、、



「なに？急にハグなんて」


HN「俺はAがすき」


「？？？ありがとう？
俺もジソニが好きだよ」


HN「うん…」




Aはどうして親を恨まないんだろ。


普通はどうして捨てたのかなって恨んだりするでしょ？


それに育ての親も離婚してるし…






「いつまで抱きついてるの？
お前はコアラか？」


BC「ハッ！？
2人ともなにして…ッ、ちょっと待って！」


HN「なんだ？」


BC「写真とるから！
あいごキヨウォ〜！！！」




ヒョン寝起き悪いくせに今日はやけに覚醒してるなあ。


髪の毛すごいクルクルだし。






「ジングルベルジングルベル鈴がなる〜
今月はスケジュールいっぱい〜
寝る暇もない〜ヘイ！」




なんか闇深い替え歌も始まったし

モーニングコーヒーでも飲むか。

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