일상2

BC side ページ28

コンサートが終わった後Aは部屋で休むから

あんまり会う事はないんだけど…


着替えてホテルに戻る時なんか辛そうに見えたんだ。



少し話をしに行こう。


もしかしたら何か悩んでるかもしれないし。





「なんですか？」





うつむきながら目をゴシゴシこするAは


なんだかちょっと鼻声でかすれてる。






BC「ちょっと話そうかと思って」



「ふぅん？ドーゾ」





ベッドに座ったAの隣に向かい合って座ったら


目が真っ赤になった顔が髪の隙間に見えて


慌てて目をこする手を掴んだ。






BC「泣いたの！？」



「……」



BC「どうして泣いてるか
ヒョンに教えてくれない？」






頬に手を当てると


すり、って猫みたいに少し甘えて目を閉じた。




守ってあげたかったのに


Aは1人で泣いていたんだね。







「ヒョン気づいてるじゃないですかぁ…」



BC「なにを？」



「今日の俺、上手く歌えてなかったの」







確かにAの喉のコンディションは悪かった。




たまに歌いながら顔をしかめるのを何回か見たから。




だけど元々Aは歌が特別上手いし


本人が調子が悪くて上手く歌えなかったと言っても


俺達からすれば普通に考えて上手いのに。







「今日来てくれたステイに申し訳なくて…」



BC「そんな事ない。
上手だったよ。大丈夫」



「ヒョン達にも、、ごめんなさい…っ」






俺は責任感が強いとか言われるけどAも相当だと思う。





チームを引っ張ってく俺の責任感と




後から加入して


自分の立ち位置を作り上げたAの責任感は


似ているようで、また別だけど





Aは自分が今日のステージを


台無しにしたんじゃないかって思ってるんでしょ。






BC「何で謝るの」



「だって、俺が足引っ張っちゃった」





ああ、胸が痛いな。



Aは普段からふざけていたり


堂々として何でも平気です、って感じだから。





BC「足引っ張ってないし大丈夫だってば。
ヒョンが保証する。Aは舞台が上手いって」



「ちゃにひょん、」






Aの泣き顔を見るのは辛い。


チクチク、胸を針で刺されたみたいな感じ。





BC「もう泣かないで」




Aが泣いてる時は

必ずかけつけるヒーローになりたいな。




Aの涙に気がついて


抱きしめてあげる。



そんなヒーローに。

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