일상2

HN side ページ26

『続いてのニュースです。

ツアー中のアイドルSKZが移動中に不審物を投げつけられ
犯人はその場で取り押さえられました。

この際、日本人メンバーであるAさんが不審物に当たり
腕を数針縫う怪我をしたとのことです。』




ーーーーーーﾌﾟｯ。




「不便だなあ〜〜〜」


HN「もうシャワーしたの？」


「それがさァ
シャツのボタン外せなくって」




ツアー先のホテルに到着して


Aは手当てを受けてから俺の部屋に来た。


見ていたニュースを慌てて消して

ざわついた心を隠すように平気なフリをする。




「先にご飯食べることにした」




ニッて笑うAは

会社が用意してくれたケータリングをいっぱい抱えてる。





HN「俺の分も持ってきたの？」


「うん。
だって今日はジソンと食べる日だもーん」


HN「誰が決めたの」


「俺が決めたㅎㅎ」






不審物が投げられた時


Aが俺を抱き寄せて

片手で不審物を弾き飛ばしたから

金具みたいなものでスパッと切れちゃった。


ボタボタ地面に血の水玉模様ができていくのが

頭に焼きついて離れない。



俺が早く気づいていれば

Aは怪我しなかったのにな。。。





HN「A大丈夫？」


「うん。全然大丈夫だぜ！
明日のコンサートも問題ないよ」


HN「それなら良かったけど…
無理しないでね」


「後でこの包帯の上にさ
ジュルミ書いてもらおうと思ってんだ」


HN「リノヒョンに？」


「うん。よくない？」




Aは俺に心配させないように

気を遣って一緒にご飯食べてくれてるのかな。




「なぁ、さっきからさ
そんな顔すんなよジソンア」


HN「え？」


「お前のせいでもないし
たいした怪我でもないんだからすぐに治る。
ん？そうだろ？」




俺の髪をくしゃって撫でるAは

まるで年上みたいだ。


普段はふざけてばかりなくせに。


こういう時、Aは強いな、、。




「てかチャニヒョンがブチ切れててさー。
ちゃんと守れないなら警備会社に文句言う！とか言って
大暴れしそうだったんだぜ」



HN「うわーマジ？」



「あの人鎮めるのに
どれだけ苦労したか…分かるだろ？」



HN「俺には無理だ」



「ブチ切れカンガルーだったよ」



HN「どんなカンガルーだよそれㅋㅋㅋ」




どうやら今日は

チャニヒョンに会わない方が良さそう。


機嫌が悪いチャニヒョンを扱えるのは

Aくらいだからさ。

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