일상2

7 LK side ページ22

ストーカー被害がなくなって良かった。

俺は普通にそう思ってたけど



Aはキム・ソアが捕まってから


少し気落ちしてるように見える。




Aは優しいとこあるから


自分のせいだとでも思ってるんだろ。







「ヒョン、これで良かったのかな」






ボソッと吐いた言葉。



Aはまるで普段と別人みたい。




いつもの強気なAじゃない。


弱くて

繊細。







LK「なんで？
悪いことしたなら仕方ないでしょ」




「でも彼女もアイドルって夢があって
少なくとも努力してデビューしたわけで…」




「俺が彼女の夢を壊してしまったのかな」








デビューする事の難しさを

Aはよく知ってる。





アイドルっていう職業の辛さ、厳しさ、しんどさ




それと同時に



他で味わえない楽しさも幸せもあるって事も


同じアイドルだからこそ分かる。








「彼女にもファンがいるはずだし
警察を呼ばない方が良かったのかもしれない」






まるで人でも殺したみたいな顔をして

Aは言う。





夢を追いかけて挫折もしてきたAだから



アイドルであるキム・ソアに同情してるらしい。




そんな同情は要らないのにね。




だってAの身体に少しでも傷がつこうものなら


俺達はきっとキム・ソアを


地獄まで追い回す勢いだったと思うし。







LK「あの人は自分で夢を壊したんだよ。
Aのせいじゃない」



「……そう、かな」







珍しく泣き出してしまいそうなAの頭を

胸元に引き寄せた。




きゅ、と服を握られた感覚。



Aもたまには弟らしい事をするもんだ。






LK「Aヤ。
他人の人生までは背負えないだろ？
考えるのはやめな」







こんなAを見ていると調子が狂うよ。



背中をさすりながら

Aの髪の匂いを嗅ぐ。







(いい匂いだな。花束みたい)





大人しく俺に抱かれたままのAを

香りと一緒に

俺の記憶へ保存する事にした。








________
リクエストあれば
コメント欄まで( ͡° ͜ʖ ͡°)

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