ジョンハンと夏休み。

26頭 ページ26

好きになった事を認めてしまえば

俺は何かが終わる気がして怖かった。



ジョンハンの言う“同じ気持ち”って何。








「ごめんなさい。
好きになってしまいました」







ぼろぼろ溢れ出す涙。



それと同時に顔に血液が集まったせいで


さっき勢いよく土下座して擦りむいたオデコから


だんだん血が垂れてきた。






なんなんだ？



告白ってもっとロマンチックなはずでは。




こんなホラーあり得ない。


まして憧れのジョンハンに？





は、、俺の人生終わってる。



THE END。










jh「よかった。
勘違いしたかと思ったじゃんかー。」




「？」




jh「Aが同じ気持ちでよかった」








ポケットから携帯を出すと


ジョンハンの待ち受け画面は、笑ってる俺だった。







jh「俺も隠し撮りしたから、お互い様」





「え、な、なん…、え、？」





jh「俺もAの事見てたんだよ。
知らなかったでしょ？」









知るわけない。




だって想像もしてない事だもん。






ジョンハンの待ち受けが俺？


なんで？？？








jh「もう恋人ならさぁ
堂々と見てもいいよね？」





「こい、びと…！？」





jh「恋人でしょー？
だってお互い好きなのに付き合わないとか
意味わかんないじゃん。
俺のこと好きなんでしょ」





「好きです、」




jh「ん、俺も好きだよ」









甘いジョンハンの表情が


俺の血が出たオデコを心配そうに見つめて


その視線が口元に移動した時






俺は人生の終わりから


天国に直行した気分だった。

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