Mirror. (ページ10)

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ホソクの過去4 ページ10

Aは俺と一緒によく居残り練習をした。

休みの日も待ち合わせをして踊ったり

ストリートダンスを見に行ったり。

最初こそ嫌々踊っていたAだけど

俺が練習に誘ってもNoとは言わなかった。

そうしてるうちにAは

ダンスが上手くなっていった。

hs「A上手くなったね」

「そうかな？へへっ」

最初は冷たい言葉で

ダンスなんか嫌いって言ったのに

いつの間にか、よく笑ってくれるようになった。

そして高校生になる頃には

俺達はよくアマチュアの大会にも参加した。

自分で言うのもアレだけど

俺とAのコンビは地元じゃ有名だったんじゃないかな。

ある日Aと一緒に

大会で着る衣装を買いに出かけた時のこと。

「ホソガ！
これ見てよ、可愛くない？」

Aはスマイルのキーホルダーを指差した。

カラフルなビーズもついてて

俺も気に入った。

hs「うん、可愛いね」

「お揃いで付けようよ。
俺達コンビの友情の証！」

hs「いいね。
俺達、ずっと一緒だよ」

「うん。ずっと一緒」

そうは言っても実は

事務所のオーディションを受けるために

ソウルへ上京しようか考えていて

Aは地元でこのまま俺とやるつもりなのか

どうするのか、

人生の分かれ道ってこう言う時のことを言うんだなと

密かに悩んでいたんだ。