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中編 ホソクの過去 ページ7
ホソクside
小さな頃、近所のダンススクールに行き始めた。
そこには同い年の生徒も何人かいて
初めて行った日から
“リズム感がいい”と先生に褒められた。
褒められたら簡単にその気になる性格で
毎回レッスンに行くのは楽しかったけど
そうじゃない友達もいる事に気がついた。
親の迎えを待っていたら
いつも隅っこの後ろの方で踊っていた子が
さっきまで履いてたダンスシューズを
ゴミ箱に捨ててるのを見てしまった。
(なんで捨てたんだろう…？)
あの子はスクールのオーナーの息子らしい。
だけどダンスがあまり得意ではなくて
だからいつも後ろに居るんだって
他の子から聞いた。
なんだか放っておけなくて
オンマの車が来る前に
慌ててシューズをゴミ箱から拾い上げて
カバンに突っ込んだ。
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作者名：ぽん
| 作成日時：2022年12月4日 19時
