Mirror. (ページ12)

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最終章　1 ページ12

ソクジンside

Aからもらったキーホルダーを

ズボンのポケットに入れた。

今日はついに月末評価だ。

ダンスの評価を順番に受けに行く中

何人かと廊下ですれ違った。

強張った表情の人もいれば

安堵したような顔の人も。

jn「大丈夫。」

お守りのキーホルダーについたスマイルが

Aの笑顔みたいで

不思議とチカラがわいてくる。

上手くいきそうな気がする。

『それではキム・ソクジン君。
どうぞ』

jn「はいっ」

審査員の前で踊っているうちに

Aと練習してきた事を自然と思い出す。

「そこ、もっと胸張って」

「手はもう少し上げる！」

「表情も意識してみて」

たくさんくれたアドバイス。

ひとつひとつ思い出すたびに

Aと踊ってた時の楽しい気分が蘇る。

ダンスは苦手なのに

楽しいだなんて。

『ありがとうございました。
ずいぶん練習したみたいですね、良かったです。
もういいですよ』

jn「あ、ありがとうございましたっ！」

やった

やった！！！

部屋を出た瞬間に拳を握りしめた。

Aに早く報告したい。

上手くやれたよ！って。

jn「これのおかげかな」

hs「ソクジニヒョン…？」

ポケットから取り出したキーホルダーを見ていたら

ホソクがこれでもかってくらい

眉間にシワをよせて俺を見ていた。