僕等のシェアハウス (ページ9)

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SM

早くしないとシャワーが取られるから

皆んなが騒いでる間に慌てて服を脱いで

浴室に飛び込んだ。

いつもと変わり映えしない朝なのに

嗅いだ事がない良い香りに目が覚める。

SM「なんの匂い？
このシャンプーかな」

たぶん、あの人が持ってきたシャンプーだ。

見たことがないブランドだし

なんか高そうな気がする。

HJ「うぉぉスンミナァァァ
はやくしてくれ！遅刻するぅぅ」

SM「あと2分待って」

HJ「てかなんか良い匂いしない？」

SM「うん。
たぶんヌナがさっきシャワーしたみたい」

HJ「……あー、なるほど…」

SM「変な想像すんじゃねぇぞ」

HJ「してないわっ！！」

良い香りにドキドキするのって

今までなかったから新鮮だ。

うちのヌナには感じた事がないのに

何でこんなにドキドキしてるんだろ？

HJ「ヤー、眼鏡かけると本当にブスだな」

SM「学校に行くのにオシャレする必要ないじゃん」

皆んなが寝癖を治したり

顔を洗ってたりしてる狭い脱衣所を抜けて

リビングに向かうと

ジョンインとAヌナが話してる。

いつの間に仲良くなった？

「ねぇ。髪を結ぶのと下ろすの
どっちがいいと思う？」

IN「ど、どっちでもいいと思います」

「あ、どうでもいいんでしょー」

IN「いや、ちが…っ！
どっちも可愛いって意味で…」

「ねぇスンミンはどっちがいいー？」

いきなり飛んできた会話に振り向くと

手で髪をアップにするAヌナがいて

昨日の風呂上がりを思い出して顔に熱が集まる。

いや、待て。

落ち着け。

SM「下ろしたほうが…」

「そ？じゃあそうするー」

自分で言うのもアレだけど

思春期かって。