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BC


あっという間に寒い季節がすぎて

少し暖かくなってきた。


とはいえ吐く息はまだ白くて

隣を歩くAは

桜の開花を先取りしたみたいなピンクの髪。




「チャンビナ、緊張してんじゃない?」


BC「どうだろ。
少なくともAが来るとは思ってないよ」




今日はチャンビンの卒業式。


Aが受験勉強を教えてあげて

チャンビンもかなり勉強を頑張っていたし

チャンビンは春から大学生だ。




BC「それにしても花束大きすぎない?」




前が見えないくらい

大きな花束を抱えて歩くAに

ちょっと笑っちゃうけど

Aは人を喜ばせる事には全力らしい。


俺はそういうAが可愛いと思うけどね。




「ウチの可愛いチャンビンが
小さな花束じゃ可哀想じゃん!」


BC「そうだねㅋㅋㅋ」


「学校で1番大きな花束を持たせてあげなくちゃ」



チャンビンのいる教室に到着したら

友達と話す制服のチャンビンがいて


友達が俺達に気づいてチャンビンの肩を叩いた。



CB「あれ!?チャニヒョン!!
なんだよ、今日来れないって…」


BC「サプライズ!」


「ウリチャンビナ〜!
卒業おめでとう!」


CB「え、Aヌナだったの!?
花束で見えなくて誰か分からなかったㅋㅋㅋ」


「お前に立派な花束を準備したよ」


CB「大きすぎません?」


「本当は韓国中の花を集めたかったくらいだよ」


CB「ㅎㅎㅎ Aヌナありがとう」


「ん〜っ!
可愛いチャンビンの制服姿も見納めだなんてっ」




Aがチャンビンを

ぎゅーぎゅー抱きしめて可愛い可愛いって言うから

周りの男子生徒達が2人を見てる。




『ヤ、あれソチャンビンの彼女か?』

『めっちゃ綺麗じゃね?』

『芸能人じゃないか?』

『それかモデル?
背がチャンビンより高いぞ』




コソコソ聞こえてくる高校生の会話。


Aは男なのに、やっぱり女の子に見えるんだ。



一緒に来た俺が彼氏っていう風には見えないの?

ちょっと残念。



「チャンビナ、卒業式頑張って!」


CB「あに…
卒業式に頑張るとかないでしょㅋㅋㅋ」


「そっかㅋㅋㅋあ!チャニヒョン!
場所取りしなくちゃっ!」



行こ!って自然に繋がれた手。

俺より細い指が、俺の節張った指に絡む。


良い場所でチャンビンを見たいからって急ぎながら

たまに振り返って笑いかけるその笑顔が


今は俺にだけ向けられてると思ったら

なんだかフワフワして幸せな気分。

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ぽん(プロフ) - ???さん» 更新するのでお話しを最後まで読んでください☺️ (1月6日 17時) (レス) id: 854e45bf08 (このIDを非表示/違反報告)
???(プロフ) - タグの男主人公は間違いですか? (1月5日 16時) (レス) id: 761227d2f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽん | 作成日時:2024年1月3日 18時

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