モーニング ページ48
ヒョンジン君はブランドから招待されたから
数百万する高級ホテルに宿泊して
僕は近くの1番安いホテルに泊まった。
とはいえ1番安いホテルでも土地が高いから
それなりの値段はする。
残念ながらパリデートする時間はなさそうで
ヒョンジン君が餃子と言われるのが理解できるくらい
くしゃっとした顔で拗ねてた。
「うわぁ…すごく豪華…」
朝ヒョンジン君の部屋で
ルームサービスを一緒に食べようと誘われて来たものの
僕はここに居てもいいんだろうか?
っていうくらいキラキラした空間。
HJ「ヒョンおはよぉ〜」
キラキラした空間にも負けないくらい
豪華な家具も似合うバスローブ姿のヒョンジン君。
「絵を描いていたんですね」
HJ「なんか時差ボケで眠れなくて」
「そうですか」
なんだか慣れない空間にソワソワした僕と違って
素敵なフラワーベースとかランプとか
そんな中に溶け込むヒョンジン君は
やっぱり芸能人なんだよなぁ…。
HJ「そこ座って。
ヒョンのためにルームサービス頼んでおいたんだから!」
「わ、すごい…!」
HJ「気に入ってくれた?」
「すごく美味しそうです!
けど…僕が食べて良いのでしょうか?」
HJ「本当はさ?Aヒョンと綺麗なカフェ行ったりショッピングしたかったのに時間ないしさ?ルームサービスくらい豪華にしなくちゃ」
あれこれ言いながら
ちゃんとクロワッサンも注文してくれてる。
僕が食べたいって言ったの
覚えててくれたんだ…!
「ん!これ!」
HJ「Aヒョン美味しい?」
「はいっ!すごく!」
HJ「ねぇAヒョン。
俺達のとこに戻ってきてよ…寂しくて死にそう」
スクランブルエッグを食べた後
唇の端にケチャップをつけたまま
ヒョンジン君は僕の手に手を重ねた。
「死なれたら困りますㅎㅎ」
空いてる方の手でナプキンを掴んで
ヒョンジン君の唇を拭いてあげた。
HJ「え、ついてた?」
「はい。ケチャップが」
HJ「だぁぁっ!
カッコよくしたかったのに…っ!」
「十分かっこいいです」
HJ「ん〜っ!Aヒョンっ!」
僕も、皆んなの所に戻りたい。
初めて僕を受け入れてくれた人達だから。
初めて僕を馬鹿にしないで扱ってくれたから。
僕に真っ直ぐ愛を伝えてくれる
そんな人達だから。
「そろそろ時間ですよ。
チェックアウトの準備をしましょう」
帰りたいのは僕のほうだ。
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作者名:ぽん | 作成日時:2023年11月3日 9時