タトゥー ページ38
BC
リビングのソファに座ってるAヒョンは
普段寝る時はジャージなのに珍しくパジャマを着てる。
しかもニンジン柄。
BC「可愛いパジャマ着てますね」
「これですか？
ヒョンジン君が買ってくれました」
BC「ああ…ヒョンジニ、ね」
ヒョンジンはAヒョンに
可愛いものを買い与えるのにハマってる。
ヒョンが“僕にお金を使わないで！“
って言っても
ヒョンジンが買いたくて買ってるから
誰も止められないんだよね。
BC「夜なのにコーヒーを飲んでるんですか？」
「夜中に何があっても
起きて皆さんを守らなくてはいけませんからね」
BC「それじゃあ寝不足になるでしょ！？
飲むのヤメてAヒョン」
「冗談ですよ〜ㅎㅎ
僕はコーヒーを飲んでも眠れます」
膝を立てて座ってると見える足首には花のタトゥー。
そういえば
気になってたけど聞けずにいたんだった。
BC「ヒョンってタトゥー入れてるの
意外ですよね」
「ああ、これは…
おまじないみたいな感じなんです」
BC「おまじない？」
「この花はカモミールで
苦難の中の力、って意味があるんです」
BC「じゃあ耳の数字は？」
「こんな場所も気づいてたんですか？
これは縁起がいい数字の8です。
これはすごく気に入ってて…
ほら、メンバーの数と同じでしょ？」
Aヒョンは耳のタトゥーに触れながら
嬉しそうに笑ってる。
それがすごく…なんていうか、
愛おしくて。
Aヒョンは俺達のスタッフになって
まだ日も浅いけど
すごく俺達を愛してくれてるんだな、
「僕がドジをしたり、運が悪い事が起きても
このカモミールを見ると
なんだか大丈夫な気がするんです」
言いながら足首をさする手は
俺達を守ってくれた時についた傷が
まだ残っている優しい手。
BC「綺麗ですね」
ヒョンの足首に手をそわせて花を撫でてみると、
恥ずかしそうに身じろぎするAヒョンが
とても魅力的に感じる。
「ん、チャニ君、」
BC「いついれたんですか？
このタトゥー」
「20歳のとき、かな…ッ、ねぇ、
くすぐったいよ、チャニ君ッ、」
BC「くすぐったい？ㅎㅎ
うわ、ヒョンどうしてこんなに耳が真っ赤なの？」
「か、からかわないでっ！///」
BC「ごめんってばヒョンㅋㅋㅋ」
Aヒョンは
俺がこうしてからかうたびに
年上の威厳がないとか思ってそう。
だって反応が可愛くて
いじわるしたくなっちゃうんだもん。
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作者名：ぽん
| 作成日時：2023年11月3日 9時
