自販機 ページ37
FL
日本の自販機でジュースを買いたくて
慣れない小銭を数えてみるけど
普段はカードだから…なんかよく分からないな。
Aヒョンが昨日美味しそうに飲んでたから
同じのを飲んでみたくなったんだ。
ほら、好きな人が美味しいって言ったものって
自分も試してみたくなるでしょ?
ヒョンジニと2人でAヒョンに服を買ってあげた日
なんかAヒョンを好きなこの気持ちって
“推し活”ってやつなのかも、って
ヒョンジニが言ってて妙に納得しちゃった。
FL「これが50円だっけ?」
「フィリックス君〜それ100円です〜
後ろに100って書いてあります」
FL「ああ、そっか」
「とか言って僕昨日間違えて
1000円出すつもりが1万円だしちゃったけど」
Aヒョンはカードで支払おうとしたのに
その日に限ってカードの機械が壊れたらしい。
さすが俺達のAヒョン。
韓国と日本は0の数が違うから
間違えちゃったんだね。
HN「ヤー、ジュース買えた?」
FL「今…あ!」
話してたら手から落ちて
転がっていく俺の500円。
10円とかならまだしも…
500円…!!!
HN「あいごー」
FL「あんでぇ!俺の500円!!」
「こういう時は僕に任せてください」
Aヒョンは少ししゃがんで
自販機に手をかけた。
そんな漫画みたいな事出来るわけないでしょ
ってちょっと馬鹿にしちゃったというか
あり得ないって思ったんだよ。
「ありましたか?500円」
FL「えぇ!?」
HN「う、嘘でしょ…?は、はは、」
椅子や机を持ち上げたみたいに
ヒョンは自販機を持ち上げてる。
500円を取り返せたのは良いけど…
ヒョンの馬鹿力がここまでとは…
FL「あの…手痛くないですか?」
「このくらい全然〜」
HN「いやー
500円が無駄にならなくて良かったな」
「僕の馬鹿力がお役に立てるなんて!」
自販機を持ち上げるなんて危ないし
ヒョンの手が心配だから
そこまでしてくれなくても良かったけど…
役に立てた!って喜んでるAヒョンが
あまりに純粋で優しくて
可愛すぎるから、、
FL「ありがとうございますヒョン。
助かりました」
「っ!…えへへ///」
役に立ちたいと思ってくれてる気持ちは
単純に嬉しいし
ヒョンのこと大好きなんだけど
ちょっとやり方が不器用だからさ…
心配になっちゃうんだよ。
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作者名:ぽん | 作成日時:2023年11月3日 9時