ドローンカメラ ページ34
この前ちゃんと話せなかったから
廊下にいたチャニ君に近づいてみる。
BC「ん？何ですか？」
「あ、いえ…これといって用時はなくて、」
ああ僕のバカ。
近づいたくせに何話すか決めてなかった！
「あの、こ、この前は…
お話しが途中でヒョンジン君とこ行っちゃったから、、」
BC「ああ！気にしてませんよ！
……完全にではないけど」
「え？」
BC「ああいえ！なんでもないです」
「それでね、チャニ君が暇なとき
その、僕もゆっくりチャニ君とお話ししたいな〜…
なん、て、、」
BC「ぜひ！
うわぁ、俺も同じ事思ってました！」
「同じこと？」
BC「2人でゆっくりお話ししてみたいって」
『そこの人避けてー！』
「ほんと！？
僕ずっとチャニ君tっ」
頭に何かガツンって当たったんだけど！？
またか…
つくづく僕の不運は最強だな…
『ごめんなさい！
誤作動で飛んでいってしまって！』
なんだ。
小型ドローン？
誤作動でわざわざ僕に飛んでこなくても！
正直めちゃくちゃ痛いけど…
がまん、がまん。
「全然大丈夫でした！」
BC「いやヒョン！
全然大丈夫じゃないよ！？」
『きゃ！ち、血が…！』
「へ？」
たらーっと額に落ちてくる暖かい感じ。
オデコが切れちゃったのかなぁ
他の会社のスタッフさんが慌てて
救急箱を持ってきてくれて
なぜかチャニ君が「俺がやる！」って言って
消毒液と絆創膏だけもらった。
「申し訳ないです…」
BC「Aヒョンに当たるなんて」
「でも、チャニ君に当たらなくて良かった」
BC「そんなこと…！
ああ、傷が残らないといいな」
僕の体はもうたくさん傷もアザもあるし
今更傷が増えたところで、って感じ。
チャニ君はそれを知らないから…
「別に傷の１つや２つ気にしません」
BC「でも、かなり痛かったでしょ？
早く治りますようにっ」
「っ！」
BC「今のは、あー…
おまじないみたいなもので、その、///」
い、今…ガーゼの上からちゅって…！
うぅっ
血圧上がってまた血が出そうだよ、、
だけど、なんだろ。
すごく心がポカポカあったかいな。
「おまじない、ありがとうございます」
チャニ君はすごく優しい人だ。
いや、メンバーさん全員がそう。
むしろ優しすぎて僕は毎回ビックリしちゃう。
今まで僕はただの不幸な奴として
笑われてしまうだけのドジだったから。。。
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作者名：ぽん
| 作成日時：2023年11月3日 9時
