僕のジーンズ ページ4
僕は本当にツイてない。
こんなに運が悪い人間っているんだろうか?
『ちょっと待って!?
フィリックスの衣装、ITZYのじゃない!』
「えぇっ!?」
『このスカート!
タグに名前が書いてあるわよ!』
よりによってヨジャグルの衣装を
間違えて持ってきちゃうなんて!
FL「え?衣装を間違えたって?
どうりでスカートなわけだ」
『隣にかけてあったから間違えたのね』
「うわぁぁ僕…間違えて…!
申し訳ありませんっ!」
『仕方ないわ。
このまま撮影しましょう』
『A!』
「は、はいっ!」
『そのジーンズ脱ぎなさい!
フィリックスはスカートの下にジーンズはいて!』
えーと
その間僕はパンツでいろと…?
いやいや
僕が間違えてしまったんだから。
文句は言えない!
『申し訳ないけど
フィリックスの撮影が終わるまでトイレにいてね』
「はい…」
初めての仕事がパンツでトイレ待機だなんて。
親が泣くよ…まったく。
っていうかトイレ寒いな…
「へくしっ」
FL「あの、すみません。
ジーンズを返しにきました」
「え!?あぁ、どうも…」
ドアの上から僕のジーンズが降りてくる。
ああ…会いたかったよ…
僕のジーンズ。
FL「あの、」
「?」
FL「これ。寒かったでしょう?」
扉を開けると綺麗なフィリックスさんがいて
飲み物をくれた。
ケータリングに置いてあった暖かいココアを
わざわざ淹れてくれたらしい。
「わざわざ僕のために…
というか本当に申し訳ありませんでした、衣装」
FL「いえ!とんでもない!」
ぱっ、と目を開いて
全然大丈夫ですよ!って言ってくれるフィリックスさん。
顔も良くて性格もいいなんて
僕とは大違いだ。。。
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作者名:ぽん | 作成日時:2023年11月3日 9時