2人になりたくて ページ26
HN
スンミンだけ一緒に寝たり
ヒョンって呼んで仲良くなってズルいとか
そんな事もちょっとだけ思ったりして
それで、ジョンインに借りてた
携帯バッテリーを返すっていう口実で
上の宿舎に来たんだ。
あ、いたいた。
リビングでパソコンを触って仕事してるっぽい。
包帯から出てる指先をちまちま動かして
タイピングしてるのが痛々しいな、、
少し休めばいいのに。
HN「Aヒョン」
「？」
HN「あ…！すみません！」
やば、、！
思わず声に出しちゃった…
頭の中ではずっとそう呼んでたから、、
いきなり勝手にヒョンって呼んで驚いたよね？
「あは、ヒョンって呼んでくれるんですか？」
HN「あー…いいですか？」
「もちろんですっ！嬉しいなぁ〜！」
嬉しそうにするヒョンかわいいな…
もっと2人だけで話したい。
まだ誰も来るなよ！！
お願いだから！
HN「手の具合はどうですか？」
包帯が巻かれた手をそっと触ると
笑って「大丈夫です！」って言う。
この人はいつもそうだ。
俺が間違えてボールを当てちゃった時もそう。
痛くても大丈夫ってばっかり言うんだもん。
HN「ナイフを素手で受け止めておいて
大丈夫なわけないでしょ」
「ぁ…でも、、
僕は怪我に慣れていますから！」
HN「痛いものは痛いはずです」
Aヒョンの目を見て話すと
ヒョンの色素が薄い茶色の瞳が
やけに水分を多く含んで揺れて
耳や頬が
だんだん赤くなっていってる。
「僕…こう、心配されることに慣れていなくて、、
すみません」
HN「ヒョン。こういう時はすみませんじゃなくて
ありがとうって言うんですよ」
「え！？」
HN「え？そんな驚きます？」
「ああ、いや。。。
前にリノさんに同じこと言われたなって…」
なんだよ。
いつの話なの？
俺今いい事言った！って思ったのに。
「ジソン君」
HN「へ？」
「って呼んでいいですか？」
HN「あ…、、も、もちろんっ！」
「ふふ。ジソン君は優しいですね。
心配してくれてありがとう」
Aヒョンがポンポンって頭を撫でてくれて
ニヤける口角がおさえらんない。
LK「おぅ！ジソンア！
お前なんでココにいんの？」
HN「うわっ！？びっくりした！！
大声出さないでよヒョン！」
LK「はーぁ？そんな大きくなかったし」
あ、このヒョン
俺とAヒョンが一緒にいたから
ワザと邪魔したな？
この悪魔ウサギめ。
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作者名：ぽん
| 作成日時：2023年11月3日 9時
