俺らの新人マネージャー! (ページ20)

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甘えん坊ページ20

SM

起きたらベッドの下に

小さくまとめられた寝袋と枕があった。

そうだ、昨日Aさんが来たんだっけ。

SM「あれ？
携帯…今何時だ？」

俺のベッドサイドにあったはずの携帯が

気がついたらなくて

仕方なく顔を洗ってコンタクトを入れて

時計があるリビングに行った。

「あれ？はやく起きたんですね」

キッチンカウンターでコーヒーを飲むAさんは

やけに大人の香りがぷんぷんする。

そういえばこの人俺より年上じゃん。

正確にはAさんが何歳か知らない。

でもたぶん年上。

ジョンイナを赤ちゃん扱いしてるし。

俺達のマネージャーになる前

何処で何してたとかも知らない。

ま、そんな事は今はいいけど。

「スンミンさん…？」

SM「ん…さむい。」

後ろから腰に手を回して抱きついてみたら

薄っぺらいAさんの体ごしに

カウンターに俺の携帯があるのが見える。

なんでここに？

SM「俺の携帯」

「ああ。
僕が間違えて持ってきちゃって」

寝ぼけてたみたい、って言うAさんは

俺が抱きついてるのを嫌とは言わない。

それならもう少しだけ

積極的になってもいいかな。

「スンミンさんもコーヒー飲みます？」

SM「その“スンミンさん”ってヤダ。
ジョンイナは“アイエン君”なのに」

「スンミン君って呼んで欲しいんですか？」

SM「うん」

俺のためにコーヒーを淹れようとして

少し動いた体をぎゅうっ、て引き寄せる。

「大丈夫ですよスンミン君。
僕は君の隣にいますから」

SM「？」

何を勘違いしたのか

俺の手をやんわり解いてから

優しく前髪を撫でられた。

うわ、これめっちゃ良い。

SM「ヒョンって呼んでもいいですか？
年上ですよね？」

「ふふ、いいですよスンミン君」

ああ

誰も起きてくるな。

お願いだからもう少し2人にしてよ。