俺らの新人マネージャー! (ページ14)

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カムバ当日ページ14

少しバタバタする本番前。

「あと3分で行きます」と先輩マネージャーが

皆んなに合図を出した。

さっきまで騒いでたメンバーさん達が

集中した雰囲気に切り替わる瞬間を感じる。

僕がマネージャーになって初めてのカムバ。

なんだか雰囲気に圧倒されちゃうな。

IN「Aさん」

「はい？」

IN「マイクつけてくれますか？」

前髪を上げたアイエン君は

いつものバブみがなくてカッコいい。

アギパンが冷凍パンだとか

アダルトパンだとか言われる意味が分かった。

いつも笑ってる目が

集中してるのか鋭くて

マイクを付けるために近づいた顔が

僕を緊張させる。

IN「ねぇ、俺の匂いかいでみて？」

「え？」

耳元でコソコソと話されると

自然に僕の鼻にアイエン君の首筋が近づく。

この前借りたニットの匂いより

もっと大人な香りがする。

IN「気に入った？」

アンニュイな笑みを浮かべるアイエン君に

ドキドキしてぶわぁぁって体が熱くなる。

なんで今日はそんなに大人っぽいの？

いつもの赤ちゃんアイエン君じゃない。

こんなの調子が狂うよ、

「い、いい香りです…」

IN「ふふ。よかった」

　

これがアイドルの実力なのか…。

同性の僕すらドキドキさせてしまうなんて

アイドルって

アイエン君って

「すごいなぁ…」