俺らの新人マネージャー! (ページ11)

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いいマネージャーページ11

「あー…またアザになってる」

鏡を見ると本当に嫌になるな。

幼い頃からドジで運も悪くて。

あちこち怪我をしてばかりだったから

古傷やアザがずっとある。

「汚いな、本当」

だから僕は自分の身体が嫌い。

しょっちゅう事故ってる僕を見て

お母さんが

『アンタ、よく死なないわね』

って言った時は本当にそうだと思った。

運を良くする御守りを買ってみたり

お祓いにも行った。

だけど

帰り道に御守りを川に落としたし

お祓いにいったらお店が潰れていた。

僕の不運は最強なんだ。

だけど今日は気分がいい。

チャンビンさんとお肉を食べに行く日だから！

「早いけど、まぁいいや！
先に注文しておけばいいんだし」

わくわくして嬉しくて

時間よりかなり早く家を出た。

数メートル先にお店が見えて

肉を焼く良い匂いがする。

CB「あー…大変申し訳ないんですが、」

かかってきた電話は

チャンビンさんからの謝罪電話だった。

しかもちょうど

お店の前に到着したタイミングで。

CB「今日中に曲を仕上げたくて…
行けそうにないです」

「そうですか…仕方ないです！
お肉はまた今度奢りますから！」

CB「本当にすみません…
もう家を出ていましたか？」

「いえ！全然！
なんならまだ部屋着ですから！」

CB「ああ、そうですか？
じゃあ約束はまた今度で」

「はい！頑張ってください！」

お肉の良い匂いが

こんなに悲しいことってあるんだね。

あ、僕思い付いた！

カフェに行って飲み物を買って

皆んなに差し入れしよう！

「ふふ！
僕って良いマネージャーだ！」

皆んな喜んでくれるかな？