僕の初出勤 ページ1
マネージャー初日から
僕は本当にツイてない人間だと思い知らされた。
緊張してあまり眠れなかったから
いっそのこと早く起きて準備をしようと
シャワーをして何気なく携帯を見たら
『撮影の時間が変更になりました』
『衣装はどうするの?
まだ会社の倉庫にあるのに!』
『メンバーはまだ知らないよ!』
『起こしに行くには時間がないと思います…
メイクの準備もしなくてはいけないのに…』
僕の出勤初日にこんな大事件が起こるなんて
なんて運がないんだろう…
「なんとかしなくちゃ!」
どうせ眠れなかったから
僕は急いで家を飛び出した。
「衣装はどれですか?
右の白いシャツ?えーと…これかな…」
スタイリストヌナと電話でやりとりをしながら
カバンに衣装を詰め込んでいく。
8人分を1人で持っていくのも大変なのに
複雑な衣装のパーツが僕には分からない。
「えーとこのシャツがリノさんで…、
青いのがチャンビンさんので…、」
この倉庫はJYP事務所に所属している
全てのアーティストの衣装が保管されていて
もうすぐカムバックするグループや
撮影があるグループの衣装はハンガーに並べてある。
新人の僕がそのシステムを知るわけもないけど
とにかく会社の役に立って評価してもらわなくちゃ!
「準備できました!
宿舎に向かいます!」
車に服をつめこんだカバンを放り投げて
僕は日が登り始めた道を必死に運転した。
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作者名:ぽん | 作成日時:2023年11月3日 9時