29 ページ29
yg「……ふふっ」
ユンギさんは今日ずっとああだ。
嬉しいことがあったらしい。
作業してる途中、真顔だと思ったら
ああやって思い出し笑いしてる。
ユンギさんてあんなキャラだっけ?
お客さんも誰もいなくなって
さっき帰った人のグラスを片付けていたら
カランカラン、て入り口のベルが激しめに揺れる音。
yg「おー、ホソガ。
どうした?忘れ物でもしたか?」
hs「なんで言ってくれなかったんだ?」
ホソクはユンギさんの言葉を無視して
俺の目の前に立った。
すごく怒ってるみたいで
走ってきたのか乱れた前髪の隙間に汗が見える。
「と、突然なに?」
hs「ナムジュンには言えて
なんで俺には言わないんだよ!」
ナムジュン、とは多分
あの背の高いイケメンのことだろう。
そして彼から俺の耳のことを聞いたのか…。
確かに仲良しであれば
ホソクが知るのも想像できたはず。
俺はまたやらかしてしまったらしい。
hs「俺達、仲良くなったんじゃないの?
俺の勘違いだった?」
「ちが…っ、そんなんじゃ…」
hs「じゃあ何で言ってくれないの?
俺が何でこんな怒ってるか分かる!?」
わかんない。
怖い。
ホソクに嫌われてしまうのが怖い。
「ご、めんなさい…っ、、」
どこに行っても崩れてしまう人間関係。
勇気も自信もなくて
いつも言葉足らずで他人を傷つける。
yg「ホソガ、Aは…」
hs「俺はAから聞きたかったんだよ」
「ごめん…言おうとは思ってたんだ。
でも、い、言えなくて…っ」
hs「ああもう。
泣かせたいんじゃないのに…っ」
「っ!」
いきなりホソクの胸元が視界を埋め尽くす。
きっとたくさんホソクの言葉を無視したし
ホソクを避けて冷たくもした。
いっぱい傷つけたのに
それなのに
ホソクの体温があったかい。
なんで俺、抱きしめられてるの?
386人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽん(プロフ) - はんぺんさん» 前の作品から読んでくださりありがとうございます…!!!!!!! (2022年12月28日 22時) (レス) id: 029c3dcc20 (このIDを非表示/違反報告)
はんぺん - わわ、やっぱり何度読み返しても名作でしかなて目からマリアナ海流です泣泣ほんとに最高すぎます...(TT)昔の作品も何度も読ましていただいてたので今回の作品も素敵すぎて日本語無くしますww (2022年12月28日 21時) (レス) @page44 id: d8014ebbb9 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - はんぺんさん» なんとか完結しました〜!最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)! (2022年12月3日 14時) (レス) id: 029c3dcc20 (このIDを非表示/違反報告)
はんぺん - ぽんさん完結おめでとうございます!泣泣本当に毎回文体が綺麗で、話が本当に読みやすくて大好きです! (2022年12月2日 22時) (レス) @page44 id: 3258655d78 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 萩焼さん» 読んでいただき、ありがとうございました! (2022年12月1日 21時) (レス) id: 7d81ba138f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽん | 作成日時:2022年10月27日 20時