深澤に愛される女の子 (ページ7)

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甘えんぼ　3 ページ7

～A side～

甘えたい日…

まあ、たしかに間違ってはない

深「……、A？

とりあえず座ろ？(笑)」

A「んー…」ｷﾞｭｯ

深「なんだよー、かわいいなぁ、もう…

ほら、おいで？」

A「ん…」

ふっかに促されてソファーに座る

手だけは離したくなくてずっと繋いでるけど

　

　

深「それで、どうしたの？A

ドラマの現場でなんかあった？」

A「…っ、……。」

深「黙っててもわかんないだろー？」

A「うん…」

深「ゆっくりでいいから」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

　

やっぱ、ふっかは鋭いなぁ

撮影は終わったし、

誰にも言うつもりなかったんだけど…

心のどこかではあたしも限界だったのかなぁ

優しく頭を撫でてくれるふっかの手は

不思議と心を落ち着かせてくれる

普段甘えたりしないんだけど、

ふっかには自然と甘えたくなる何かがあるんだよね

　

　

A「あの、ね…

……、

……あたし、ドラマの現場で

嫌がらせ受けててさ…、」

深「はっ！？」

A「この怪我も、ほんとは捻挫だけじゃないの」

深「え、ちょっと待って、どういうこと？」

A「階段で後ろから押されて、」

深「えっ！？！？」

A「ちょっと、(笑)

最後まで聞いてよ(笑)」

深「あ、ごめん…」

　

ふっかが食い込み気味に返してくるから

少し緊張してたのが嘘みたいにほぐれた

　

A「階段からは2、3段落ちただけだから

擦りむいただけなんだけどね、」

深「なんで、言わなかったの…？」

A「…っ、みんなに、心配かけたくなくて…」

深「そんなのっ…

気にすんなよ……

……俺ら仲間だろ？」ｷﾞｭｯ

A「っ…、ありがと…」