【雪男】国王の裏側【赤】４！

・ ページ27

渡辺side,



目星をつけた公園まで来てみれば、

連日の猛暑と昼時なのも相まって閑散としていた。

涼太は公園の近くって言ってたけど、、、どこ探せば、、？




『っ、はぁ、ぃや、、、はぁっ、、やめ、て』




涼太の声が聞こえて、すぐ横の路地裏に。

いた。

涙を流して『嫌だ』って抵抗する涼太と、

そんなのお構いなしに好き勝手にしようと襲いかかるストーカー野郎。



nb「離れろ！、、涼太大丈夫か？」

ストーカー『なんだよ、後少しだったってのに。』

nb「あ？俺の幼馴染みに手ぇ出して、無事でいられると思うなよ？」



俺の悪い癖というか、涼太のことになると昔から抑えが効かなくなるから。

案の定、ストーカーに殴りかかろうとした。

その手は、直ぐに止められたけど。



dt「しょうた、いいよ、、。」

nb「っ！でも、」

ストーカー『っ、、、、へ、じゃあーな！！』

nb「お前！逃げんなよ！！」

dt「しょうた、おねがい。いまは、いっしょにいて、、、？」

nb「、、、分かった」



余程怖かったのか、涼太の前に屈んだら抱きついてきて

一瞬ぐらついたけど、立て直してそっと背中に手を回した。

震える背中が小さく見えて、トントンと子供をあやすように叩いたら

嗚咽が聞こえてきた。












nb「どう、落ち着いた？」

dt「うん、」

nb「涼太さ、なんで相談してくれなかったなの、ストーカーのこと。」

dt「みんなに、迷惑かなって、、、」

nb「迷惑って、、、なんで？」



聞いてみればストーカーに気付いたのはプロモーションの時期で忙しくて

個人としてもグループとしても大事な時。

そんなときにストーカーの相談なんてしたら余計な心配をかけてしまう。

そう思った涼太は誰かに相談するっていう考えをきっぱりと捨て

自分でどうにかしようとしたらしい。



nb「迷惑なんかじゃないんだけど。」

dt「ごめん、」

nb「涼太に相談されて嫌がる奴なんていないし。」

「寧ろ嬉々として相談受けるだろ佐久間とか。」

dt「ふふっ、確かにね。」

nb「おう(笑)ところで、、、涼太さん？」

dt「なーに？急に余所余所しいな。」





弱みに漬け込んだ感じがするけど、

さっきからハグしたりなんたりで限界だから。

やタイミング悪くてごめん。

不満なら今度やり直すから！





nb「また、何かあったときに守れるようにさ、」



















俺と、付き合って。



















.

・→←【nbdt】いちゃつくなら

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す