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そういえば、Aちゃんて男のメイクしてるとこしか見たことねぇな…
まぁ大丈夫だと思うけど、ちょっと様子見てこようかな?
無理矢理お願いしたのに、奈緒がなんか言ってたら悪いし…
大丈夫だと思うけど念のため…
奈緒が撮影してるスタジオに移動すると、端っこで楽しそうに話す二人がいた。
良かった
でも、奈緒 気に入ったら気に入ったで変なこと言うかもしんねぇしな
『ほら!俺の言った通りだろ?Aちゃん上手だって(笑)』
『うん。ほんと上手!でね、これからもお願いって頼んだけど無理だって…』
うん。やっぱりね(笑)
『そりゃそうだわ(笑)コイツ、事務所の社員だし俺らの専属だから何かと忙しいんだよ』
『うん。そう言われた…』
ガックリ肩を落とす奈緒を見て、笑っちゃったよね。
予想通りすぎて
『でね?今はお友達になってってお願いしてたの!』
ガックリしてたのに、急に顔をあげて言うもんだからビックリしたけど、なんとなくそんな気はしてた。
『Aちゃん、コイツの友達になってやってよ!』
『私なんかで良ければ…』
モデル仲間の友達はいるけど、腹割って話せる人なんて一握りもいないだろうし
同級生達とは時間が合わないって言ってたもんな。
奈緒とAちゃんが仲良くなってくれると
俺も絡みやすくなるじゃん!
ん?
なんかおかしいな
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作者名:花梨 | 作成日時:2018年1月20日 11時