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そう言って掴んだAちゃんの指
それは、さっきのシーンみたいに指を引っ掛けてるだけの、あのシーンと同じ。
連れて来たのは、スタッフさんからは見えないセットの端っこ。
『Aちゃん』
『…はい』
今 絶対違うこと考えてるだろ?(笑)
俯いてイジイジしてる指先を見てるし。
『こっち向いて…』
と言っても上がってこない可愛い顔
『…もう、こっち向けって』
Aちゃんの両頬を包み込んで、ゆっくりと上を向かせた。
『好きだよ』
へっ?
なんて顔してんだよ(笑)
マヌケ……
大事な告白なのに吹き出しちゃったじゃねぇか。
『えっと…あの…』
『ん?』
『メンバーさんに見せるドッキリとかですか?』
『そんなの需要ねぇだろ(笑)』
何言ってんの?。
『忘年会の余興とか…』
『そんな事でスタッフからかったらHIROさんに怒られるわ(笑)』
『ほんとに…?』
こんなこと冗談で言うわけねぇじゃん。
そっと近付いてふわっと抱き締めた。
『ほんとだよ。彼女になって?』
腕の中でボロボロ涙こぼして何言ってんのかわかんねぇけど、小さく首を何度も縦に振ってくれた。
少しだけ見せてくれた泣き顔には綺麗な涙が伝ってた。
その涙とキレイなDiamond Sunsetだけは忘れない
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作者名:花梨 | 作成日時:2018年1月20日 11時