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翌日、朝から撮影。
スケジュールがパンパンに詰まってるから今日中に撮るんだって。
鬼畜だよね。
まずは室内で女性と談笑してるシーン。
普通に緊張します。
こういうのは何回やっても慣れないし
自分の好きな子に見られてるとやりづらい。
後から見られるのも気まずいけど
撮ってるとこ見られるのって
恥ずかしいじゃん。
チラチラAちゃんを見てたんだけど
ほわわんとどっかの世界に行ってたかと思うと
あれ?
なんか落ち込んでる?
こういうのも分かるようになっちゃった
ずっと見てるからね
カットになってAちゃんが駆け寄って来てくれて、ちょんちょんと俺の汗拭いたりメイクを直してくれた。
『ちゃんと見ててよ?(笑)』
Aちゃんが頷いたのを確認して撮影に戻る。
次は外でパーティーというか、仲間で集まってるシーン。
お相手の手を取って歩いて行く。
ガッツリ手を繋ぐわけじゃなくて、お互いの指を引っ掛けて。
なんかこれエ ロくない?
気のせい?
ほらぁー
Aちゃん 目 逸らしちゃったじゃねぇか!
『Aちゃん?どうしたの?』
『え?なんでもないです!すみません』
何でもなくないでしょ
ヤキモチ?
ほんと正直(笑)
最後のシーンの撮影に向かう。
もう気になってしょうがねぇ。
相手役の向こうに見えるAちゃんは
モニター見てるみたいだけど……
あれ、絶対違うとこ見てるわ
一点見つめすぎんだろ(笑)
ほんと 何やってんの
『お疲れ様でしたー!』
スタッフさんやMV出演者さん達にご挨拶。
そして、愛しの子にも
『Aちゃん、おつかれ(笑)』
『お、お、お、臣さんっ!お疲れ様ですっ!』
『ちょっと来て?』
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作者名:花梨 | 作成日時:2018年1月20日 11時