Snow Drop (ページ28)

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飛行機は当然隣のシートに座らせて。

『時差ボケになるからね、気を付けて』

『え？はい』

分かってんのかよ(笑)
時差ボケ結構キツイよ？

『Aちゃん、海外ってどこ行った？』

『タイ』

タイ？

『トムヤムクン食べに？』

食いしん坊だからね

『いえ……ゾウさん乗りに……』

『え？(笑)』

わざわざ？
それにゾウさんって
言い方可愛いすぎんだろ。

『楽しかった？』

『は、はい！でも、跨がるわけじゃなくて、カゴ？みたいなやつに乗って……だからちょっと残念でした』

ゾウに跨がるつもりだったの？
無理でしょ
ウケるわ、マジで(笑)

『ゾウさんに跨がれるとこ探しとくわ(笑)』

へっ？
って、おめめパチクリさせちゃって
でも、そのあと嬉しそうにはい！って頷いてた。

ゾウさんじゃなくて、俺に跨がってほしいけどね
これ言ったらドン引きされるからやめといた。

『臣さん、寝てくださいね？』

俺の膝にブランケット掛けてくれて、Aちゃんもブランケットにくるまった。

すぐ隣にAちゃんがいるから緊張してガッツリ眠れなくて、お邪魔にならないように映画を観たり音楽聴いたりウトウトしたり…してるAちゃんを盗み見したりしてた。

そんな事をしてやっと着いたL.A.

『さぁー！MV頑張るぞー！』

テンション高めに撮影現場へ

おぉぉぉー
スッゲェきれい

そこにはキレイな夕焼けが広がってた。

『明日、ここで撮るんだよ』

キレイな景色と絵コンテを見ながらイメージを浮かべる。

すっかり仕事モードのAちゃんの隣に立った。

またジーっと見られてる。

『だから穴空いちゃうって(笑)』

どんだけ好きなの？
俺のこと

『あ…すみません』

『ふふっ(笑)いいよ。Aちゃんに穴だらけにされるなら…』

あっ！
固まっちゃった(笑)

ポンっとAちゃんの頭に手を置いてスタッフのところへ

あのまま隣にいたら、チューしちゃいそうだったし