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やっと終わって合流しようと 岩ちゃん行きつけの居酒屋に来てみれば……
あらあら…
テーブルに頬っぺたつけて寝ちゃってんじゃん。
『おい、潰れるほど飲ますなっつったよな?』
ギロっと隆二を見たら、必死で岩ちゃんを指差してる。
『おい!岩田!』
『ちょっと待ってくださいよ!さっきまで普通だったんすよ。
臣さんが来るっつった途端にこれっすよ』
え?
寝たふり?
よく見るとやっぱり寝てる。
可愛いな
『あぁもう!送ってくわ。お前ら……覚悟しとけよ?』
もう一度ガテン系と仔犬に睨みをきかしてからAちゃんを抱えてタクシーへ
寝ちゃってんだけど、声かけるとちゃんと動いてくれんだよね。
タクシーでAちゃんのアパートまでもうすぐ。
『すみません。ここで止めてください』
アパートから少し手前でタクシーを止めてもらった。
少しでも長く一緒にいたくて…
とりあえず降ろしてから俺の背中に乗ってもらう。
『あれ?臣しゃん』
『こんなになるまで飲んじゃダメ』
『臣しゃん、どうして奈緒しゃんと別れちゃったの?』
うーん。
酔っぱらい相手にする話でもねぇだろ。
『奈緒しゃん、いつも臣しゃんのお話してました…私、奈緒しゃんから聞く臣しゃんのお話、大好きだったのに…(泣)』
だよなー
俺も奈緒から聞くAちゃんの話、好きだったわ。
あっ!
奈緒が言ってたヒントの答えが今分かった。
そうだよ。
俺は奈緒に会っても、Aちゃんの話ばっかしてたじゃん。
て、ことは?
『うそ……マジで?』
思わず立ち止まって、俺の肩に頭を乗せてるAちゃんを見る。
『マジでしゅよ。私、臣しゃんのこと大好きだけど……浮気する臣しゃんは嫌いれす。』
あら?俺 浮気してることになってんの?
てか、今 俺のこと好きっつったよな?
『Aちゃん、俺の事 好きなの?』
『あい。会った時からずーっと好きれす。』
こんな可愛い告白されたの初めてかも……
でも、きっとまた覚えてねぇんだろうな(苦笑)
奈緒……
分かったよ。
俺がお前から聞くAちゃんの話が楽しかったのは
Aちゃんを好きになってたって事だよな?
お前、ほんといい女だよ。
頭 上がんねぇわ。
教えてくれてありがとな。
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作者名:花梨 | 作成日時:2018年1月20日 11時