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『あれー?臣しゃんだー』




ヘラヘラ笑って俺をペタペタ触ってる。

可愛いけど、階段上がってください。

無理か……



『ほら!背中乗れ!』




『えー?私、重いれしゅから〜』



『ここで酔い冷めるまで待ってらんねぇから乗れ!』




すると、コクンと頷いて俺の背中にもたれかかった。


重くはねぇけど、酒飲んでおんぶはキツイ(苦笑)




『今日はほんとにいい日れしゅ』




『そうなの?(笑)』




『はい!臣しゃんとたくしゃんお話しれきまちた』



んふふ って背中で笑ってる。




『俺、避けられてるって思ってたけど』




『そんな事ないれすよ?きんちょーしちゃって』




頬っぺたをギューって背中に押し付けてんだよ




玄関の前で下ろして鍵出してドアを開けてやるとヨロヨロと中に入っていった



『ちゃんと鍵かけて?俺 帰るからね?』




『ふぁーい』



お返事してくれたのはいいけど、そのままペタンと座り込んじゃって、こっくりこっくり




いやいや、だから!




『Aちゃん、ここ玄関だから(苦笑)』




『しょーれすよ。玄関狭いれす』




『そうじゃなくて……ベッドで寝なさい。風邪引くし』




『あい』




立ってよ(苦笑)
あぁ!もうっ!!





『上がるよ?ベッドどこ?』





脇に腕を入れて後ろから抱え込むように立ち上がらせた。




『ベッド、真っ直ぐ行って左です。あれ?右かな?んー、どっちかにありましゅ』




もういいわ
探すから




玄関から少しだけある廊下、その左側がお風呂かな?
で、正面にドアがあって、開けるとそこはLDK。
小さいながらもきちんと片付けられていて狭さを感じさせない。
ベッドは……
リビングの右側にドアがある。


そこしかドアがないから間違える訳がない。
そっと開けると小さなベッドが置かれていた。




『はい。ベッドに着きました。おやすみ』




『あ〜臣しゃんありあとーござゃいましゅ』




ふにゃって笑ってモゾモゾと布団の中へ




無防備過ぎんだろ
これ、岩ちゃんにもしてもらってたの?
ダメでしょ!




なんかイライラしたんだけど、Aちゃんの寝顔見てたら温かい気持ちになってもう一度

『おやすみ』

声をかけて部屋を出た。

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作者名:花梨 | 作成日時:2018年1月20日 11時

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