▼26 ゴキゲンナナメ ページ26
「おつかれ」
不意に後ろから聞こえた聞き慣れた声にどきりとして振り返るとそこにはあろまがいた。
「え、あろま？」
「Aおつかれー！元気してたー？」
「え、きっくん？」
突然の二人の登場に頭が追いつかない私を置いて二人はカウンターの真横のテーブル席に腰かけた。
店長がお冷やとメニューを持って来て二人のテーブルに置いたて「知り合いなの？」と私のそばで言った。
「あ、はい」
「え、何、どっちかAさんの彼氏？」
そうコソッと言うように耳元に顔を寄せて普通の声量でキヨくんは言った。
耳元に寄る意味ないじゃんか。
「俺が彼氏だけど」
まるで睨みつけるようにいつもより低い声で言うあろまに正直びっくりした。
「あ、そうなんすか。Aさんをストーカーから守ってくれてありがとうございます」
「てめーに礼を言われる筋合いはねーよ」
何故だかお互い喧嘩越しで場の空気がすごく悪く感じる。
「おいあろま機嫌悪いからって初対面の人に当たるなよー」
「うっせ」
「ほら、キヨくんお客さん来たし中で食べよう」
「へーい」
キヨくんの分のパスタを持って彼の後をついてバックヤードに向かう。
チラッとあろまを見るとバッチリ目が合って反射的に逸らしてしまう。
バックヤードに入って椅子に座ると無意識にため息が出た。
機嫌が悪かったのか…。
なんだかあろまもキヨくんもお互いに敵対心向けてるように見えたから危うく自惚れるところだった。
(あろまが私のことでヤキモチ妬くわけないでしょうが…)
自分のぽっぺを軽く叩くとキヨくんと厨房の綾野さんはギョッとしていた。
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有馬(プロフ) - 007さん» ありがとうございます！ついに最終章です！楽しんでいただけるように頑張りますのでお待ちくださいませ！ (2018年12月15日 9時) (
レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
007(プロフ) - 2章完結おめです！ついに最終章ですか…楽しみです！ (2018年12月15日 0時) (レス) id: 378ccf97ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有馬 | 作成日時：2018年11月9日 10時
