▼17 追加項目 ページ17
あろまに連絡すると「すぐ出るから店で待ってろ」とだけ言われて電話は切られた。
着いたというLINEが入ってみんなにお礼を言い裏口から外に出た。
路地を出てすぐのところのガードレールにあろまは腰掛けていた。
「寒かった？」
「いや、平気」
どちらからともなく歩き出し駅に向かう。
「こめんね、急に」
「いや。なに、店の中に来たの？」
「うん」
「全然懲りてねーな」
腕を組んでうーんと唸りだすあろまくん。
そしてしばらくの沈黙の後「よし」と言い顔を上げる。
「項目を増やそう」
ニヤリと笑うあろま。
そんなあろまを見て無意識に身を一歩引いてしまう。
「まずひとつめ、休みの日も一緒に居るようにする。ふたつめ、目の前でイチャつく」
「待って待って待って。目の前でイチャつく？」
「うん」
何食わぬ顔で首を縦に振るあろま。
「こ、公然わいせつ罪だよそれは！」
「公然わいせつ罪！」
「そんなこと言ったら世の恋人達の半数は捕まるなー！」って盛大に笑う。
笑いがピタリとおさまったかと思うとチラッと後ろを見てから距離をずいっと詰めた。
人前でイチャつくなんて話をした直後だから何となく身構えてしまう。
「着いて来てる」
耳元でそう言われて私も後ろを見ようとするとグッと腰を抱かれ引き寄せられる。
「見るな」
低く囁かれた声にグッと前を見据える。
「後ろを振り向いたらいけないよ。…はは！なんかジブリみてぇ！」
「うん、言いそう」
なんて余裕がある風に答えてるけど、心臓バクバクで口から出て来そう。
いつも意地悪でなに考えてるかわかんないし、かと思えば優しいし、心配してくれるし、時々こうやって男前なのどうにかしてほしい。
そのまま、家に着くまであろまとの距離が離れることはなくて、本当に心臓がやばかった。なにがやばいって語彙力なくなるくらいには、やばい。
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有馬(プロフ) - 007さん» ありがとうございます！ついに最終章です！楽しんでいただけるように頑張りますのでお待ちくださいませ！ (2018年12月15日 9時) (
レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
007(プロフ) - 2章完結おめです！ついに最終章ですか…楽しみです！ (2018年12月15日 0時) (レス) id: 378ccf97ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有馬 | 作成日時：2018年11月9日 10時
