糖 分 不 足 中 ．【ブルーロック】【短編集】

ま た ね の 約 束 ．【糸師冴】 ページ8

『冴くん…ちょっ…』

『ガチで行くの，？』


私の幼馴染であり，好きな人である

糸師冴が，


スペインへ行く

冴くんがサッカーに本気なのは知ってる．だけど，


『凛ちゃんも置いていくの…？』

凛ちゃんは冴くん大好きだからきっと止めたんだろうな


「…」

まだ凛ちゃんは幼い.

『ねぇ，冴くん…？』


「そろそろ時間だ」

『は，待ってよ．凛ちゃんは，私は，どーすればいいの，！！』

『冴くんがいなくなったら，私もうどうすればいいの』

お友達もいらなかった．冴くんがいるから


いつも学校では冴くんと居た．

悩みも，ぜんぶぜんぶ打ち明けてきたのに


『冴くんのせいだよ…』

「可愛い子には旅をさせろ」

『…は？何それ，冴くん自意識過剰…』


「ちげぇ，Aは可愛い．俺が居なくても大丈夫だ」

「凛もいる．メールも電話もする」


「俺が世界一になるまで，待ってろ」

『無理だよ…』


冴くんのいない此処に，生きる価値を見つけられない

『私，冴くんが好きだよ』

こういえば冴くんは，いつものように抱きしめてくれると思ってた


行かないでくれると思った

「あぁ」

なんで


「俺は必ず世界一になる」

「スペインに行ってる間、花嫁修行だと思っとけ」


『…』

「帰ってきたらすぐ貰ってやるよ」


『待ってるから』

『絶対絶対，貰ってよね…早くきてくれないと，取られちゃうかも』

「それはねぇな」

『え！？そんなことないもん私モテモテだもん』

「ふっ，料理もできないくせに」

『今から磨くんですー！』




…
なんて言えばいいんだろう

じゃあね，

いってらっしゃい？

ばいばい，？

さようなら？


ちがう．


『またね，冴くん．』

「あぁ、またな」


ま た ね の 約 束 .

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