あの、私も相方なんですけど…？【snr】【utit】

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坂田side





うらた「……は、」」


うらさんが息を呑んだ目線の先を覗き込んで、同じく俺たちも息を呑む。


ひぃとのショルダーバッグいっぱいに詰まったピンク色の封筒は、異様ななほどに甘ったるい匂いを発して鼻を掠める。思わず顔を顰めるほど、その髪の束は、キツく匂った。


坂田「………手紙、やんな」


そっとうらさんが頷いて、その束の1番上にあった一つを手に取って、さらに顔を歪めた。


うらた「ひぃとの住所書いてあるんだけど」


センラ「住所バレてる…ってこと、やんな」


宛先の枠に書かれていたのはひぃとの住所と、［ひぃとちゃん］の文字。それは住所特定という事実を雄弁に物語っていた。


まーしーがガサガサた全ての封筒を取り出し、一つずつ封筒の何かを確認してため息を吐いた。



志麻「先週から、やな」


坂田「え、なんでわかったん？」


志麻「消印や。直接投函したもんちゃうらしい。しかも…1週間でこんだけの亮送られてきてるって…」


まーしーに言われよく消印の部分を確認する。すると1番古い日付がちょうど1週間前を指していた。ざっと数えて１０枚ほど積み重なったその量に、贈り主………いや、ストーカーのただならぬ熱量を感じてゾッとした。


志麻「もちろん警察案件やけど……1週間こんだけど届いてなんも相談せんかったひぃとも説教やな……」


センラ「ほんま……溜め込むのがお好きよなぁ…」


センラが目を伏せて、ひぃとの頭を撫でる。すり、とすり寄ったひぃとの顔には涙の跡が線を描いていた。


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