r.dn ページ13
西畑side
しっかりしっかりリアタイしたけど
こんなん心が苦しい
西畑「Aが〜」
「そんなん言うんやったら見んでいい」
ごめん...また悲しそうな顔させてしまった
大橋「見る！見るよ！！毎回楽しみにしてる」
西畑「俺も絶対みるで感想も毎回送る」
「それはせんでいい」
問題は相手役がAに恋せんことだな
〜〜〜
それからいつでもどこでも休憩時間には
台本を読むA
流星「Aちゃん」
「なにー」
流星「休憩して」
「してる」
流星「嘘やん」
少々流星も呆れた様子
『お疲れ様でした』
本日のお仕事終了、
西畑「ほら、終わり休もう」
今日はずっとAと共に行動した
ほんまに今日休憩っていう休憩してないんちゃう
「つかれた〜」
そう言いながら寄りかかってくるAは
守ってあげたくなる
西畑「いつもこんな詰め詰めでやらないやん」
「ちがうの...」
西畑「どうしたん」
そう、Aは覚えが早い
ドラマと映画が重なってた去年も
俺らが心配しすぎて怒られるほどで
Aは順調にこなしていった
なのに今回のAはなにか違った
「覚えられないの」
「セリフが」
西畑「現場でなんかあった？」
「...」
Aがこんなこと言うなんて初めてで
いつも"大丈夫"って貫き通すのに
俺に言うほど悩んでるんやろうな
「現場では大丈夫なんやけどさ」
「この台本見るだけでなんかソワソワするの」
西畑「どういう？」
「...怖いんよね」
西畑「それ大丈夫？ちゃんと誰かに言った？」
「今大ちゃんに言った」
あ、そうやったこの子こういう子やった
西畑「俺からマネージャーに伝えておこうか？」
「...いや、まだまって」
「無理やと思ったらちゃんと言うからさ、お願い」
西畑「絶対？」
「絶対」
西畑「うん、わかった」
Aならいけるで、大丈夫
でもそれからAにその話をされることはなく
俺から聞いたら
「大丈夫、何とかなった覚えられてるし」って
嘘ついてへんよな？？
大ちゃん、大吾くん⇔A
ニシナ(にし なし略)
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作者名：なす | 作成日時：2023年6月25日 19時
